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 英国政府が支援する自動運転モビリティーサービスの研究プロジェクト「ServCity」は2023年2月17日、ロンドンでの実走行試験を含む最終テストフェーズを終了したと発表した。この研究プロジェクトは、複雑な都市部の道路環境に自動運転支援技術を組み込み、ロボタクシーのようなサービスの実現を目指したもの。プロジェクト全体では1070万ポンド(1ポンド163円換算で約17億5000万円)を費やし、英国政府がこのうち700万ポンド(同、約11億4000万円)を出資した。

グリニッジの道路上で実施された自動運転のテスト走行
グリニッジの道路上で実施された自動運転のテスト走行
(写真は日産自動車、以下すべて)
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 ServCityには、日産自動車、英Connected Places Catapult、英国交通研究所(TRL)、日立ヨーロッパ、ノッティンガム大学、英SBD Automotiveの6つの企業および研究機関が協力した。ロンドンでコネクティッド機能を搭載した自動運転車(CAV)を支える都市インフラ整備の青写真を開発してきた。

 ServCityは、自動運転技術で人間中心のモビリティーサービスを提供することと、そのサービスをストレスなく利用できるようにするためには、道路側のインフラをどのように調整することが望ましいのかを研究目的とした。

さまざまなコネクティッド機能を搭載した試験車両「ServCity CAV」
さまざまなコネクティッド機能を搭載した試験車両「ServCity CAV」
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