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会話データや歩行データから認知機能低下を早期発見する(出所:コニカミノルタ)
会話データや歩行データから認知機能低下を早期発見する(出所:コニカミノルタ)
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 コニカミノルタは、認知症早期発見につながるソリューション開発に向けてエモテック・ラボ(東京・渋谷)と提携した。両社の技術を活用し、予測AI(人工知能)アルゴリズムを開発する。

ニュースリリース

 コニカミノルタの介護向け行動分析システム「HitomeQ(ひとめく) ケアサポート」と、エモテック・ラボの感情認識AI「Kansei Driven Engine(KDE)」を活用する。HitomeQ ケアサポートで取得した介護施設利用者の音声データを使って、KDEで話し方や会話内容などを分析する。さらに、HitomeQ ケアサポートで取得した行動データをAIで画像認識し、歩行も分析する。これらの分析結果をエモテック・ラボの行動心理学に基づく感情交流ビッグデータに照らし合わせ、認知症の各フェーズや症状ごとの評価を行うことで、認知機能低下を検知し、認知症早期発見を可能にする予測AIアルゴリズムを構築する。

 両社は、認知機能低下発見ソリューションの海外展開も目指す。併せて、高齢者やその家族、認知症予防・医療に携わる医師や介護スタッフなどに有益な情報を提供するソリューションの開発や、認知症領域でのプラットフォーム構築にも取り組む。内閣府の「高齢社会白書」によると、2025年には認知症高齢者が730万人を超える。