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 欧州で自動車の安全性能評価を手掛けるEuro NCAPは2023年3月1日、商用バン18車種の衝突安全試験の結果を発表した。前年の評価でプラチナの格付けを得たイタリアFiat「Ducato」は、2023年から厳しくなった評価プロトコルによって、ゴールドに落ちた。また、日産自動車の大型バン「Interstar」は、衝突回避システムを搭載していないため、引き続き「非推奨」という厳しい評価がなされた。

欧州では商用バンにも乗用車並みの安全性能を求めるようになった
欧州では商用バンにも乗用車並みの安全性能を求めるようになった
(写真:Euro NCAP)
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 今回の評価でゴールドを獲得したのはDucatoと米Ford Motor「Transit」の2車種のみだった。ドイツMercedes-Benzの「Vito」は昨年のゴールドからシルバーに落ちた。シルバーはVitoとMercedes-Benz「Sprinter」、ドイツVolkswagenの「Transporter」と「Crafter」、フランスRenault「Trafic」、日産「Primastar」の6車種。

Fiat「Ducato」は厳しくなった評価プロトコルによってゴールド評価に落ちた
Fiat「Ducato」は厳しくなった評価プロトコルによってゴールド評価に落ちた
(写真:Euro NCAP)
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 ブロンズはフランスCitroën「Jumpy/Dispatch」と「Jumper/Relay」、ドイツOpel「Vivaro」と「Movano」、フランスPeugeot「Expert」と「Boxer」、Renault「Master」、トヨタ自動車「PROACE」、イタリアIveco「Daily」の9車種となった。