JR九州グループは、東京大学やソフトバンクと連携して、JR博多駅に立地する大型商業施設「JR博多シティ」の来館者数や売り上げ予測に関する研究を進める。ビッグデータやAI(人工知能)を活用して高精度な長期予測を実現し、施設の売り上げ拡大を図るとともに、より魅力的な施設づくりに生かす。
ニュースリリースJR九州やグループ会社のJR九州駅ビルホールディングス、JR博多シティが参加する。JR博多シティの来館者数は、JR博多駅の乗降客数・気象・周辺イベント・社会情勢など多くの要因が関連しており、予測が難しい。そこで今回は、東京大学空間情報科学研究センター高橋孝明教授と菅澤翔之助准教授が独自に開発した統計手法を組み込んだAIを使って、来館者や売り上げに影響を及ぼす要因を特定する。ソフトバンクが持つ人流統計データ、JR九州グループ各社が提供する個人を特定する情報を含まない各種データも活用する。来館者数と売り上げを、約1カ月先まで毎日1時間単位で高精度に予測するモデルの実現を目指す。
2023年1月から2024年9月までの予定で進める。東京大学やソフトバンクなどが設立したAI研究機関「Beyond AI研究推進機構」における取り組みの一環となる。東京大学とソフトバンクは、この研究成果を基に、AIを活用した実用性と汎用性の高いサービス提供を目指し、さまざまな都市のスマートシティー化に役立てる。ソフトバンクは、事業化に向けた検討も進める。