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 カシオ計算機は2023年3月14日、従業員のスキルを管理するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「Hito-Compassキャリア」を発表した。従業員のスキルを定量化し、キャリア育成の推進を支援する。提供開始は4月から。カシオ計算機の子会社であるカシオヒューマンシステムズが販売する。

 「Hito-Compassキャリア」の特徴は、一般的なスキルを網羅した「スキル定義」を事前にセットして提供することだ。利用者である従業員はスキル定義から自分に合った項目を選択してスキルを入力できる。定義済みの入力項目を使うことで、スキルの項目や内容のばらつきをなくせるほか、入力作業の手間も省ける。スキル定義がなく従業員が自由にスキルを入力できるシステムの場合、記述内容が個人や部署ごとに異なり、後からスキルに関する情報を利用しにくいといった問題点があった。

「Hito-Compassキャリア」の画面例
「Hito-Compassキャリア」の画面例
(出所:カシオ計算機)
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 他の従業員のスキルを閲覧可能にし、キャリア設計の参考にするといった機能も用意している。収集したスキルと企業が定義しているジョブをひも付け、キャリアプランとして登録する機能や、経験の情報を基に最適な仕事を提案する機能も今後、提供する。

 「Hito-Compass」は、カシオヒューマンシステムズが販売する人材マネジメントSaaSの製品群。人材データベース管理の「Hito-Compassファインダー」と、目標管理を支援する「Hito-Compassプロミス」を既に提供している。カシオ計算機は同社が開発する人事管理のパッケージソフト「ADPS」と「Hito-Compass」を併せて導入することを想定する。両方の製品を同時に導入することで、人事業務全般を統合支援するプラットフォームになるとしている。価格はオープン。