2万ユーロを切る低価格EVも開発中
車体寸法は全長4050×全幅1812×全高1530mm、ホイールベースが2600mmである(ID.3の全長は4261mm、ホイールベースが2770mm)。「安定性」「好感度」「情熱」を3つの柱とする新しいデザイン言語を採用したとのこと。その1つが初代「Golf」用に開発されたCピラーデザインで、ID.2allで新たな解釈により発展させたとしている。
内装は質素ですっきりとしたデザイン。同一車線内運転支援システム「Travel Assist」、LEDマトリクスヘッドライト「IQ.LIGHT」、EV向けに効率の良い経路を提案する「EVルートプランナー」などの技術も搭載する。室内は「Golf」と同じぐらい広く、荷室容量は490Lから最大で1330Lとなり、上位クラスのモデルを上回るという。
同社は幅広いEVラインアップを揃えることを目指しており、2023年には新型「ID.3」、ロングホイールベース版「ID. Buzz」、中型セダンと見られる「ID.7」を導入する予定。2026年には小型SUVのEVを発売する計画だ。また、2万ユーロを下回る低価格のEVの開発にも取り組んでいる。こうしたEV戦略により、フォルクスワーゲンは欧州におけるEVシェア目標をこれまでの70%から80%に引き上げている。