ドイツAudi(アウディ)は2023年3月16日、2022年の決算を発表した。売上高は618億ユーロに達して前年比16.4%増、営業利益は75億5000万ユーロを計上し、営業利益率は12.2%と前年より1.8ポイント上昇した。ネットキャッシュフローは同社史上2番目に高い48億800万ユーロとなった。その結果、税引き後利益は71億1600万ユーロとなった。同社CFOのJürgen Rittersberger氏は「厳しい世界情勢にもかかわらず優れた財務力を示した」とコメントした。
アウディは2022年1月1日に英国のBentley(ベントレー)ブランドを統合し、イタリアLamborghini(ランボルギーニ)、イタリアDucati(ドゥカティ)とまとめてアウディグループを成している。アウディグループの販売台数は、4輪車が163万8636台、2輪車が6万1562台となった。
そのうちアウディブランドは161万4231台で、前年比3.9%減となった。物流とサプライチェーンの世界的な混乱により上半期は大きく落ち込んだが、下半期は好調で持ち直し、通年ではほぼ前年並みを維持した。ベントレーは1万5174台で同3.5%増となり、3年連続で販売記録を更新した。ランボルギーニが9233台で同9.9%増となり、営業利益が6億1400万ユーロとなった。ドゥカティは、部品不足による厳しい状況にもかかわらず、過去最高の6万1562台で同3.6%増となった。これは主に価格ポジションの改善によるものという。