TISは2023年3月27日、顧客と自社の双方のWeb3ビジネスを推進する「Web3ビジネス企画部」を同年4月1日に発足させると発表した。ブロックチェーンなどWeb3関連技術を使った顧客のビジネスをコンサルティングやシステム開発で支援する。
同組織は3つのDX(デジタルトランスフォーメーション)領域に取り組む。1つ目は「社会DX」で、都市部への人口集中や脱炭素など4つの社会課題にWeb3を活用する。2つ目は「事業DX」。Web3を使ったビジネスに取り組みたい顧客に対して、技術とビジネスに関するコンサルティングやシステム開発などを提供する。3つ目は「内部DX」で、TIS社員のWeb3関連知識を底上げする。
同社は今後、顧客との事業開発を進めると同時に、分散アプリケーション(dApp)開発に強みを持つ企業とのパートナーシップを強化する。Web3に関連した新事業やエコシステムの開発を実施し、新規事業の確立も目指す。
TISはブロックチェーンのプラットフォーム「Corda」を手掛ける米R3と2018年に資本・業務提携をしたのを皮切りに、ブロックチェーンを活用した事業に携わってきた。例えば2022年10月には旭化成と共同開発して皮革製品やカバンなどの偽造品を判定するサービスの提供を始めた。同サービスはCordaを活用している。