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 みずほフィナンシャルグループとLINEの新銀行が開業を断念する見通しであることが2023年3月29日分かった。当初は富士通と組んで中核の勘定系システムを開発していたが、プロジェクトの途上で頓挫し、韓国製パッケージに切り替えるなど、システム開発を巡って二転三転していた。

 新銀行の開業断念について、みずほとLINEはそれぞれ「現時点で決定した事実はなく、開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表する」(広報)としている。

 みずほとLINEは2018年11月に銀行業に参入すると表明し、当初は2020年度中の開業を目指していた。しかし、システム開発が難航するなどして、2021年2月に延期を表明し、現在は2022年度中の開業を目標に掲げていた。立て直しに向けて、LINE Financialとみずほ銀行が新銀行の準備会社に対して追加出資するなどしていた。