東海樟風高校は愛知県初の総合情報科を設けてデジタル人材育成に力を入れる。生徒の実践的なICT活用を進める上でマウスコンピューターの高性能PCが一役買っている。
愛知県立東海樟風高等学校(愛知県東海市)は愛知県で初めて設置された総合情報科の公立高校だ。1971年に東海商業高等学校として創立され、2022年4月に商業高校から総合情報科に改編すると同時に東海樟風高校に改称した。
1学年6クラス(40人学級)で、総合情報科に入学した1年生は、全員共通の普通科目と簿記や情報処理などの専門科目を学ぶ。2年生と3年生は共通履修科目に加えて、将来を見据えて5つの系列に分かれ、それぞれの専門科目を学習する。
系列はWebサイト等のデザインや制作をして情報発信する知識と技術を習得するデザイン系、市場動向やトレンドといったマーケティングに必要な情報の分析・活用の知識と技術を習得するマーケティング系、プログラミング言語の学習に加えて、さまざまなソフトウエア開発の知識と技術を習得するプログラミング系、セキュリティー設定を含めてネットワーク構築・運用・管理に必要な知識と技術を習得するSE(システムエンジニア)系、コンピューターを活用して経営分析やリスクマネジメントなど財務管理に必要な知識と技術を習得するファイナンス系の5系列だ。
■高性能PCを置くパソコンルームを整備
同校では「商業」科目だけでなく、専門教科「情報」の科目も学習する。国家資格の情報処理技術者試験に合格者を輩出しており、卒業生の多くが企業の情報部門などで中心的な役割を担う人材として活躍をしている。
同校の佐藤裕子校長は「20年に創立50周年を迎えた本校は、22年度から総合情報科に学科改編してICTフロンティアハイスクールとして、社会に求められ輝き続けられる人材を育成することを目指しています。そのために学内のICT環境の整備とICT活用教育には力を入れています」と話す。
愛知県では21年度から県立高校の生徒に1人1台のタブレットPCを貸与してICT活用教育を推進しており、22年4月からは全ての商業高校でプレゼンテーションルームや高性能パソコンルームを活用できるように、さらに整備を進めた。東海樟風高校では、新たにマウスコンピューターの高性能PC「G-Tune」を導入した2つのパソコンルームを整備。それぞれの教室には生徒用20台と教員用1台のG-Tuneとペンタブレットなどが設置され、1クラス40人の生徒が1人1台体制で学習できるようになった。