性能、使いやすさ両面でクリエーターから高評価
ガンホーでは2017年から2020年12月までの間に、ゲーム開発用のDAIVを約270台導入しているが、初期に導入したDAIVは入れ替えの時期に差し掛かっている。最近はグラフィックボードの高性能化が進み、従来の倍近い厚さのGPUも登場している。加えて動画編集用にキャプチャーボードを追加することも増えている。そのため、多くの拡張スロットがあり、筐体内のスペースに余裕があるDAIVはフレキシブルで使いやすいとクリエーターの評価も高い。「ゲーム用PCは長時間使い続けると、CPUが発熱して、処理速度が次第に低下していきます。ところがDAIVは筐体内のエアフローの設計がよく、CPUが効果的に冷却されていて処理速度が落ちません。こうした点でも、クリエーターたちは満足しています」(塩澤氏)。
DAIVは本体がとても軽く、取っ手が付いていて持ち運びしやすいことも好評だ。担当プロジェクトの変更に伴う席替えでクリエーターがフロアを移動する際には、ノートPCのように持ち運べる。またコロナ禍でクリエーターが在宅勤務になった際は、タクシーで簡単にPCを家まで運ぶことができたという。コロナ禍で特に際立ってきたメリットといえそうだ。
故障率の低さを評価し、一般業務用にもマウスコンピューター製品を導入
ガンホーではDAIVを2年ほど使う中で、従来使っていたメーカーのPCより初期不良率が低く、故障率も上昇しないことが分かったという。そのため、一般業務用PCにもマウスコンピューターのビジネス向けデスクトップPC「MousePro S」シリーズ(以下MPro Sシリーズ)の導入を決め、現在約310台利用している。MPro Sシリーズは、一般業務用PCとしては高スペックな構成を選択できることがポイントだという。CPUにはCore i7モデルもあり、メモリーも32GBまで拡張可能。さらにSSDもすべて高速なNVMe対応の製品を搭載することで、起動が速く、仕事もしやすい環境が実現できるからだ。
今後は、ワークステーションもすべてDAIVにリプレースしていく方針で、ゲーム開発用PCはDAIVで統一、一般業務用デスクトップPCもMPro Sシリーズに更新していく。DAIV、MPro Sシリーズとも、それぞれさらに約200台を導入する予定で、既に導入済みのものと合わせると、実に約1000台ものPCをマウスコンピューター製に置き換える計画だ。ガンホー社内で稼働しているPCが約1500台であることを考えると、これはかなりの台数といえよう。
ガンホーでは、こうしたパワフルなPC環境を土台に、ユーザーに楽しんでもらえるオンラインゲームを作り出し、グローバルに提供していく考えだ。これまで数々のヒットタイトルを生み出してきた企画力、技術力、オンラインゲームの運営力で、世界一のエンターテイメント企業を目指していく。
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