2020年1月20日、安倍晋三首相は通常国会冒頭の施政方針演説で、「4年以内に、全ての小学生、中学生に1人1台のIT端末を揃えます」と明言した。この政策は「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」と呼ばれ、すべての小中学生が1人1台のIT端末を使えるようにすることと、高速大容量の通信ネットワークを全国の学校現場に整備することを柱としている。第1弾の予算措置として、2318億円の補正予算も成立した。1人1台の環境を実現するため、国は1台4万5000円を限度に購入費を補助する。これからの数年間で、教育の現場は大きく変わるだろう。

 教育現場におけるICT(情報通信技術)活用をメーカーの立場から追及してきたマウスコンピューター 法人営業本部の金子覚本部長は、1人ひとりの小中学生がPCなどのIT端末を使えるようになる意義をこう語る。

「学校や自治体の方にICT活用を説明する場で、ゲストスピーカーの方が『皆様の世代に、YouTubeクリエイターという職業はありましたか?デジタル技術で構成される業種が広がっていく中で今の小学生にデジタルを触らせないのは、将来を妨げることではないですか?』と話していたのがとても印象的でした。教育現場のICT活用は間違いなく進めるべきですし、デバイスを提供するメーカーとして、弊社も貢献したいと強く思いました」

マウスコンピューター 法人営業本部 本部長の金子覚氏
マウスコンピューター 法人営業本部 本部長の金子覚氏
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 教育現場でのPCの使われ方は、オフィスや家庭とは異なる部分も多い。子どもたちの教育を支えるためには、教育現場に適したPCを選ぶ必要がある。全国の教育現場にPCを提供した実績が豊富なマウスコンピューターの金子氏に、教育現場で求められるPCの要件を聞いた。

 金子氏が最初に挙げた要件は、サポート体制だ。子どもたちが乱暴に扱ってPCを壊してしまうことは珍しくない。ICTの専門家でない教職員では解決できないトラブルが発生することもある。こうした際に迅速に対応できるかが、学びを止めないためのポイントになる。マウスコンピューターは、24時間、365日の電話サポートやチャットでのサポートを提供しており、教育現場からも高い評価を得ている。日中、授業や児童の対応に追われる教師がサポートに連絡できるのは、どうしても夕方以降になるからだ。

 金子氏はメンテナンスや修理の体制も重要と続ける。

「修理に要する時間が短ければ、導入する予備機が少なくて済みます。弊社では、72時間以内での修理返却を目標としており、お客様からは『心強い』とのコメントをいただいています」