DONUTSはビジネス職向けにマウスコンピューターの「mouse X4-R5」と「MousePro NB520H」、エンジニア職向けに「MousePro NB420Z」を採用した。約700人の従業員用PCとして、順次リプレースを進めている。
DONUTSは、クラウドサービス事業、ゲーム事業、動画・ライブ配信事業、医療事業、出版メディア事業の5領域を主軸としたWeb中心のサービスを展開する企業だ。2007年に創業し、受託開発からスタートして、開発したゲームのヒット作の収益を新規事業に投資していくというやり方で事業を成長させてきた。「インターネットを通じて、世の中の時流を変えることに挑戦する企業」をモットーに、「10年・20年先にも価値を残せるサービスやコンテンツ」をテーマに事業領域に制限を設けず、自己資本ならではのスピード感で様々な可能性を追求している。
2010年にはバックオフィス業務を効率化するクラウドサービス「ジョブカン」の提供を開始した。ジョブカンは創業期から成熟期まであらゆる企業のステージ・規模に対応している。2011年には、現在360万人以上が遊ぶバトルゲーム「暴走列伝 単車の虎」をリリース、その後発売した「Tokyo 7thシスターズ」「艦つくシリーズ」「BLACK STAR~Theater Starlessシリーズ」「D4DJ Groovy Mixシリーズ」など、「面白い」を第一に考えたゲーム事業「DONUTS GAMES」を展開している。
2013年には動画&コミュニティアプリ「ミクチャ(旧MixChannel)」を開始、2021年にはコロナ禍で急成長し、現在約1700万人が使うライブ配信と動画投稿でコミュニケーションを楽しむアプリへと成長している。さらに、新規事業の開発にも力を入れ、2018年には電子カルテ「CLIUS(クリアス)シリーズ」で医療事業に参入、M&Aや業務提携も積極的に行い、出版事業やeスポーツも展開している。
若手社員の抜てきと中途採用で、事業の成長を支える
この数年、DONUTSは新事業の展開やグループ会社の増加などで、企業規模が急拡大している。「今まではスタートアップ企業の集合体というコンセプトで、事業を進めてきました。各分野のプロフェッショナルを招き、その人中心に事業を展開してきたのです。それが最近は新卒で入社2年目ぐらいの社員を抜てきして事業責任者にしています。そのために教育に力を入れ、優秀な人材に育てて、成長スピードを加速させようとしています」とDONUTS経営企画室の淮田直宏氏は語る。
ジョブカンは勤怠管理、ワークフロー、経費精算、採用管理など9つのサービスを提供しており、その営業活動は若手社員が中心になって担っている。知名度が上がり、導入企業数が拡大する中で、大手企業にも採用されるようになり、40代、50代の取締役クラスと商談する機会も増えている。DONUTSではそれに対応したコミュニケーションが可能な人材の中途採用に力を入れている。
また、ゲーム事業は、顧客が驚き、楽しむことができるアプリを提供することが至上命題だ。そのために、エンジニアを積極的に採用するとともに、アプリ開発に優先順位を付け、ひらめいたアイデアを開発に盛り込み、生産性の高い仕事をしていくことを目指している。