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「2027年までのカーボン・ニュートラル実現」という、業界を先駆けた野心的な目標を掲げる世界的な半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(以下、ST)。人事・CSR社長を務めるラジータ・ドゥスーザ(Rajita D’Souza)氏に、同社の先進的なサステナビリティーへの取り組みについて聞いた。

STマイクロエレクトロニクス 人事・CSR社長 ラジータ・ドゥスーザ氏
STマイクロエレクトロニクス 人事・CSR社長 ラジータ・ドゥスーザ氏

事業全体で「2027年までのカーボン・ニュートラル実現」という非常に高い目標を掲げられています。半導体業界をリードする企業として、どのようにサステナビリティー対応を主導されていますか。

ドゥスーザ 半導体業界は、縁の下の力持ちとして現代社会のあらゆる側面を支えています。つまり、グローバルで半導体市場をけん引するSTは、サステナブルな暮らしを実現するために不可欠な役割を担っているということです。

 当社のサステナビリティーに関する取り組みは、今日のトレンドに乗って始まったことではありません。1997年には第1回の環境レポートを公開しており、以来この取り組みの拡大とレポートの透明性向上に努めてきました。

 また、当社が目指すのは環境の保護だけでなく、常に社会的・経済的により良い影響をもたらすことです。「人」を第一に考え、20万社を超えるお客様や、当社が事業を運営する地域社会に長期的な価値を生み出すことも同様に重要です。こうした取り組みの一環として、「2027年までのカーボン・ニュートラル実現」があります。

テクノロジー面では、サステナブルな社会の構築へどのように貢献しますか。

ドゥスーザ 1987年の創業以来、半導体製品の設計および製造を通じて、世界各地のあらゆるビジネスに貢献してきました。現在は、低炭素で高効率な製品を通じて、社会がよりサステナブルなアプローチへと移行できるように、8400名を超える研究開発エンジニア共々、革新を続けています。

 当社は材料から設計、製造までの半導体バリューチェーン全体を管理下に置くビジネスモデルを築いています。これを駆使することで、あらゆる側面でサステナビリティーに取り組んでいます。

 2021年には、当社の売り上げのうち37%が、製品ライフサイクル全体にわたり温室効果ガス排出量の削減に貢献する製品でした。また新製品の69%はEUタクソノミー規則に基づく「責任ある製品」として認定されています。

 現在、スマートモビリティーやインダストリー4.0、エネルギー管理、電力効率、コネクティビティーなど様々な業界で革新が進んでいます。STの先進テクノロジーは、これらの実現に貢献するだけでなく、より使いやすくかつ低コスト化を可能にします。

 当社の重点製品である、炭化ケイ素や窒化ガリウムなどのワイド・バンドギャップ半導体がその一例です。過去10年にわたり、これらの新素材分野で大規模な投資を行ってきました。自動車メーカーが推進する次世代の電気自動車開発、インダストリアル分野、IoT分野、クラウド、AIなどを中心に技術革新に携わっています。