セガがマウスコンピューターとタッグを組み、小・中・高を中心とした教育市場向けに「ぷよぷよプログラミング」を2020年から展開している。八王子市立鑓水中学校での授業をレポートする。
プログラミング教育は、2020年度に小学校、21年度に中学校、22年度には高校でも必修となり、教育現場では新たな学習への対応が求められている。
セガは、プログラミングと親和性が高い「ゲーム」を基にして、教育市場にも受け入れられやすい「ぷよぷよプログラミング」を開発した。2020年6月のサービス提供開始以降、全国の公立・私立学校などへの出張授業を幅広く展開している。
同社ジャパンアジアパブリッシング事業部eスポーツ推進室室長の五十嵐勝氏は教育市場への参入について、「教育の現場で、ぜひ生徒たちに本物のゲームを通じてプログラミングを学んでもらいたいと考え、教材の開発に着手しました」と説明する。
「ぷよぷよプログラミング」は、アシアルが提供する「Monaca Education(モナカ・エデュケーション)」をプラットフォームとして活用。HTMLやJavaScriptといったプログラミング言語を使って、「ぷよぷよ」のソースコードを手本通りに入力することでプログラミングを学ぶ。子どもたちにとって簡単で使いやすくなっているだけでなく、ソースコードの改変や画像/音声ファイルの作成・編集などが可能で、発展的な学びにも対応できる。
出張授業は基本的に2コマで構成されるが、それ以外に特別授業として、生徒が作ったゲームのプレゼンや講評、校内でのeスポーツ大会も実施している。
出張授業のトレーナーを務めるのはプロのeスポーツ選手だ。「最近はeスポーツの認知度が高まり、プロ選手に憧れる子どもが多いだけに、活発な授業展開を期待できます」と五十嵐氏は語る。
トレーナー用やイベント運営用のPCにはマウスコンピューターの「G-Tune」を選定した。ぷよぷよシリーズ総合プロデューサーの細山田水紀氏は、その理由について「マウスコンピューターのPCは、エントリーモデルからハイスペックモデルまでラインアップが豊富にそろい、しかも機能性・利便性が高いため、教育現場での利用に適している」と話す。