コロナ休校中もオンライン授業で学びを止めない

 手賀東小学校では、タブレットPCをまず算数の授業で使い、その後理科などほかの教科にも広げていった。

 日常的に授業で使い、児童の情報活用能力を養っていたことから、新型コロナウイルス感染拡大による2020年3月から5月にかけての一斉休校時も、スムーズに同時双方向型のオンライン授業に活用できた。

 タブレットPCは各自、自分のPCとして名前シールを貼って使っていた。そのため、家に持ち帰っても自然に使いこなすことができた。

 「PCを使ったことがない児童にいきなりオンライン授業といっても難しいでしょう。普段から使っているタブレットPCだからこそ、児童は操作方法やアプリケーションのこともよく分かっていて、オンライン授業でも何もトラブルは起きませんでした。1人1台与えて、使い込むことの重要さが、コロナ禍で証明されました」(佐和氏)

6年生の算数の授業。児童は内容に合わせ、慣れた手つきでペン入力、マウス操作やタッチ操作による入力などを使い分けている
6年生の算数の授業。児童は内容に合わせ、慣れた手つきでペン入力、マウス操作やタッチ操作による入力などを使い分けている
[画像のクリックで拡大表示]

 手賀東小学校の同時双方向型オンライン活用は、一斉休校中と休校終了後で目的や使い方が変わってきている。

 休校中は毎朝「オンライン朝の会」を開いた。教師が児童の顔を見て健康状態を把握することに役立てた。

 学びを止めないためのオンライン活用も重視した。デジタルコンテンツの配信は一方通行で、指導と評価の一体化を図ることができない。そこでオンラインを活用しながら、教室と同じように、評価を意識した授業を行った。

 「朝の会とオンライン授業を4月中旬から1カ月半ほど、1日2時間、途中からは新1年生も対象にして、毎日行いました。保護者からはもっとやってほしいという声もありましたが、児童は2時間がちょうどいいと言っていますね」(佐和氏)

オンライン授業の導入にあたり、教師は事前に実技研修を行い、画面共有や教材の提示、資料配付の方法を練習した
オンライン授業の導入にあたり、教師は事前に実技研修を行い、画面共有や教材の提示、資料配付の方法を練習した
[画像のクリックで拡大表示]