建学の精神「全人的自立」の実現を目指して、地域や世界で活躍できるDX人材を全学部で育成し、映像コンテンツ制作やeスポーツ分野などで四国大学のプレゼンスを高める。

 徳島県の四国大学は大学院・短大と合わせて約3000人の学生が通う私立大学だ。2021年10月1日、マウスコンピューターと地域発展や教育研究の充実および人材育成に寄与することを目的に包括連携協定を締結した。

 松重和美学長は「コロナ禍でオンライン授業が増えるなど学生がPCを必要とする機会が増えただけでなく、政府のAI戦略により大学にも教育改革が求められている。授業でのICT活用や教員の研修などやるべきことは山ほどある。マウスコンピューターと協定を締結したことで、懸案だった教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めていく」と話す。

松重学長は「提携をきっかけに大学のDXを推進していく。最新の設備を整備したTAG-RI-BA STUDIOは新しい大学教育の場となる」と話す
松重学長は「提携をきっかけに大学のDXを推進していく。最新の設備を整備したTAG-RI-BA STUDIOは新しい大学教育の場となる」と話す
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 政府は2019年に公表した「AI戦略」で、2025年までに「年間100万人の全ての高校生」「文理を問わない全ての大学・高専生年間50万人」に対してAIリテラシー教育を行う取り組みを進めており、大学教育でPCを使う機会はますます増えていく。

■キャンパスPCやPCルームを整備

 マウスコンピューターとの協定締結を推進した情報戦略課課長の住吉孝次氏は2021年3月まで徳島県政策創造部地方創生局Society5.0推進課(現在はデジタルとくしま推進課)に所属し、県市町村の共同システムなどICT環境の整備などを担当してきた。四国大学のDXを推進するため出向を命じられた住吉氏は、情報戦略課で情報インフラ整備やセキュリティー強化、業務のDX化、環境整備・支援を担うことになった。

マウスコンピューターとの提携を進めた住吉氏は「卒業後も役に立つITスキルを学生たちに身に付けさせることは大学の役割でもある」と話す
マウスコンピューターとの提携を進めた住吉氏は「卒業後も役に立つITスキルを学生たちに身に付けさせることは大学の役割でもある」と話す
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 住吉氏は「GIGAスクール構想で高校でもパソコンを使うようになり、2022年度から教科『情報I』が必修になるなど学修環境はこの数年で大きく変わった。大学でも4年間を通じて使えるパソコンが欠かせない」と話す。

 協定に基づき、まず学生が大学生活を通じて安心して使えるよう、マウスコンピューターのノートPCの「MousePro-NB420H」と「DAIV 4N」の2モデルをオリジナルのキャンパスPCとして用意した。大学専用の24時間365日対応のサポートに加えて、4年間の無償修理保証や破損盗難保証が付いたモデルも用意した。四国大学の2022年度の入学生のうち、機種指定のない学部および短期大学部を除くと3人のうち1人に当たる入学生がキャンパスPCを購入したという。

 住吉氏は「Society 5.0と呼ばれるこれからの社会では、ICT環境やAIなど情報活用能力が重要となる。そういった社会を生き抜ける学生を輩出できる大学が生き残るだろう。企業では事務職をAI人材として配置転換するような再教育が進んでいる。これまでの学びに加えて、学生が卒業後にAI人材として生きていけるよう支援するのが大学としての重要な役割だ」という。

 そこでまず学内のICT環境づくりをしていく必要がある。学内の無線LAN環境を整備し、PCルームにもマウスコンピューターのスリム型デスクトップPC「MousePro Sシリーズ」約220台とiiyamaの21.5型液晶ディスプレー約400台を導入して、最新のICT環境で学べるようにした。

PCルームにはマウスコンピューターのスリム型デスクトップPC「MousePro Sシリーズ」約220台とiiyamaの21.5型液晶ディスプレー約400台を整備した
PCルームにはマウスコンピューターのスリム型デスクトップPC「MousePro Sシリーズ」約220台とiiyamaの21.5型液晶ディスプレー約400台を整備した
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