5年先を見据えてビジネス環境の刷新を決意

 第一電子は、複合機やビジネス用プリンターなどOA・事務機器およびシステムソリューション販売、メンテナンス・サポートを中心に、近年は学校向けの図書室管理システム「図書丸」、保健室業務管理システム「保健丸」、備品一括管理システム「備品丸」を展開している。以前は官公庁向けの売上が全体の8割を占めていたが、最近は民間企業向けの取引が急増し、民間企業向けの売上が6割を占めるようになった。

 4年前からは医療・介護・福祉分野にも参入し、医療情報サービスや介護記録システム、ナースコールシステムなどを手がけている。介護関連ソフトでは兵庫県内で20%以上のシェアを持つほど急拡大している。また、PCの販売も始め、マウスコンピューターと提携している。

 「今後はクラウドビジネスが拡大していくことが見えています。当社も5年先のビジネスを見据えて、映像CIMクラウドソリューションというクラウド関連の新事業を立ち上げました。ようやく将来に向けた土台ができましたが、限られた人材の中で業務の多様化を進めるには、ビジネス環境の刷新が必要だったのです」と細川氏。

第一電子の神戸営業所の風景。マウスコンピューターのPCとiiyamaの液晶ディスプレイを導入し、フリーアドレスを実現した
第一電子の神戸営業所の風景。マウスコンピューターのPCとiiyamaの液晶ディスプレイを導入し、フリーアドレスを実現した
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 営業に負荷のかかっていた基幹システムも見直し、顧客データベースなどと連動できるCTI(コンピューター・テレフォニー・インテグレーション)ソフトも導入した。このCTIソフトは「簡太郎」のブランド名で外販もしている。顧客から着電があると、PCに自動的に顧客情報を表示したり、電話の音声を記録、転送することが可能だ。

 細川氏は社長の髙取宏行氏とともに入念に準備し、システム刷新を進めてきた。PCの選定には情報システム担当者も加わって検証した結果、マウスコンピューター製に決定したという。

 「マウスコンピューターのPCを当社で販売しているということもあり、社長や私は沖縄のコールセンターや長野の飯山工場などを視察し、自信を持ってお客様に勧められる製品と体制が整っていると感じました。当社ではポリシーとして販売する製品は自社で使用して試すようにしており、OA機器などもそのようにしています。提供したいと思う製品は自社でも使うのは当たり前のことです」と、細川氏は語る。