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 台所仕事をすると腰が痛い。歩くと節々が痛くて、近くの自動販売機にたばこを買いに行くのもおっくうだ。多くの人が悩むのが腰や関節の痛み。この悩みを手軽に和らげる高機能サポーターの販売が好調だ。

販売計画比3倍も

 「ひざ用は当社が見込んだ売上高の3倍も売れています」。赤ちゃん用の哺乳瓶で有名なピジョンの内山典昭HCC・介護事業本部チーフマネージャーはホクホク顔だ。同社が2008年2月に発売した「リクープ負担軽減サポーター」は腰やひざ、足首の痛みを和らげる女性用の商品だ。

 病気やケガでもないのに足首や腰が痛むのは、骨や関節が「くたびれている」からだ。よちよち歩きを始めてから、関節は休むことなく体を支えている。若い時にできた力仕事も、年を取ればなかなかできなくなるのは当たり前。腰やひざが体を支える力が弱くなると、節々が時に悲鳴を上げる。

腰用サポーター
骨盤をピンポイントで支えて、腰痛を和らげる

 高機能サポーターは弱った関節が働くのをそっと手助けしてくれる。上の写真のように腰に巻く「腰用」サポーターは骨盤を締めるように働く。巻く位置は2本のベルトで調節する仕組みだ。腰痛の原因の1つは、骨盤がゆがんで周辺を圧迫すること。「壁に平行、床に垂直」になるように骨盤を支えれば、痛みも抑えられるという。

 「ひざ用」や「足首用」も理屈は同じだ。ひざの場合は2カ所に入れた金属でひざを締め、骨同士がぶつかるようなことがないようにする。

 また、足も年を取ると土踏まずのくぼみが小さくなり、「偏平足」に近くなる。そうすると歩く時のバランスが悪くなり、足首が痛む。サポーターは足の裏に「アーチ」ができるように締めつけ、痛みの緩和を狙っている。

 腰用の幅はわずか6cm。サポーターとしては細く、レースもあしらって下着風にすることで、装着する抵抗感を薄められるよう配慮した。ひざ用は裏面にブラジャーと同じように吸水性と速乾性を高める加工を施している。

 価格は腰用が3885円、ひざ用が3360円、足首用は2310円。「競合品は1000円を切るものもあるが、ほとんど割引しないで売られている」(内山氏)。ドラッグストアでは必ず見本を置き、装着した感覚を試すことができるようにしているという。

ウオーキング需要も獲得

 多くのお年寄りが健康のために親しむ「ウオーキング」などを助けてくれるのが、小林製薬が昨年9月に発売した「歩くたすけ」だ。長くはいても疲れない地下足袋に足の「アーチ」を保つテーピング機能をつけた。サポーターよりは靴下に近いが、足首の負担を和らげる効果がある。

歩くたすけ
土踏まずの「アーチ」を作って、バランスよく歩けるようにする

 こちらも価格は1足1890円と決して安くはないが、「年5億円の売り上げ目標を立てたが、既に8割は達成した」(同社)ほど。男性もターゲットで、ゴルフをする時に使うお客もいるという。

 腰やひざを温める機能を持つサポーターは「数えきれないほどの企業が参入している」(ピジョン)。それでも高齢化をにらんだ機能を加えることで、ヒット商品を送り出すことはできる。

 ちなみに、ピジョンが売る腰用のパッケージは、若い女性の写真を使っている。理由を聞くと、「アンケートした結果、多くの女性は自分の後ろ姿は若いままだと思っていた」そうだ。

 いつまでも若く、健康でありたい。こんな願望を持つ女性を中心に、サポーター需要は伸びしろがありそうだ。