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 続けて,就職先の会社を選ぶときに,何を基準にしたらよいか聞いてみました(Q5)。

Q5 就職先の会社を選ぶときには,何を基準にしたらよいと思いますか(複数選択)
会社の規模や知名度は,あまり重要ではないとする技術者が多い。回答数は1053。
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 最も多かった回答は,二つの項目が全く同率(53.1%)で並びました。一つは,「会社のコア領域と自分のやりたいことが一致しているかどうか」です。会社のコア領域と一致していれば,やりたいことをやれる確率も高くなります。やりたいことを仕事にできることほど,技術者にとって幸せなことはないでしょう。もう一つは,「企業文化,社風」でした。意外な感じがしたのですが,長年勤める会社ですので,自分の肌に合っているかどうかは,重要なようです。

 3番目に多かったのは,「会社や業界の成長性」(41.5%)でした。成長している会社や業界は,一般に,いろいろなことにチャレンジしやすい環境といえます。それだけ,やりたいことをやれる可能性も高いと言えるでしょう。4番目に多かったのは,「世界をリードする技術やコア領域を持っていること」(37.4%)でした。その分野でトップを走っている会社で仕事できれば,世界の最先端を行くわけですから,技術者の活躍の場も広がると言えます。

 一方,学生や両親が気にしがちな「会社の規模」や「会社の知名度」を挙げる人は多くありませんでした。会社の規模は8.7%,会社の知名度は3.2%という,いずれも低い支持にとどまりました。技術者を目指す学生の会社選びでは,これらの項目はあまり重視しなくても良さそうです。

 なお,給与水準については,やや意外な結果になりました。不満に感じている技術者が多いにもかかわらず,全体の4分の1(25.6%)にとどまったからです。回答数に制限をつけなかったこともあり,上位の項目と同程度の回答数があってもおかしくないと,筆者は思っていました。今回の結果を眺めていると,多くの技術者は「技術者としてやりたいことを優先するなら,給料はある程度あきらめなければならない」と思っているように見えます。そう考えると,技術者に対する評価,特に待遇面での評価があまり高くないことの表れとも言えそうです。