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 日経BP社の技術系雑誌である「日経エレクトロニクス」と「日経Automotive Technology」が中心となって,カー・エレクトロニクスの総合イベント「AT International 2009」(以下,ATI)を7月15~17日にパシフィコ横浜で開催した。ちなみに,ATというのはAutomotive Technologyの略である。

 このイベントは展示会とフォーラム(いわゆるセミナー)から成り,昨年の第1回に続いて今年は2回目の開催となった。昨年の会期後,出展社や来場者から頂いた意見などを基に我々は反省会を開き,「来年はこんなこともやろう」「あのメーカーにこの技術について語ってもらおう」など,第2回の開催に向けて期待を膨らませた。

 ところがその後,皆さんご存じの通り,不況がやってきた。その影響をまともに受けた業界の一つが自動車業界である。ATIでも出展社数や来場者数の減少などが見込まれたことから,「本当にきちんと開催できるのか」といった話が年初から春先にかけて,社内でもしばしば出るほどだった。

 そこで我々はイベントを盛り上げる起爆剤の一つとして,ある企画を立てた。学生向けの企画である。自動車メーカーや電装品メーカー,車載部品メーカーなどの業績は現在,確かに良くはない。ただ,こうしたメーカーの技術者や経営幹部などと話をすると,彼が熱くなる話題がある。それが学生に関する話題だ。

 学生の理系離れやメーカー離れにどう対処すべきかということが彼らの考えのベースにはあると思うのだが,実際に話をしてみると,「自動車技術やカー・エレクトロニクス技術はとても面白い。エンジニアとしてやるべきことも,まだまだいっぱいある。学生さんたちにぜひ興味を持ってもらいたい」という純粋な思いがあることも伝わってくる。

 昨年の会期中,あるいは会期後に「来年はぜひ,多くの学生に来てもらえるようなイベントにしてほしい」との声を多く頂いた。要はATIへの参加をキッカケに自動車業界に興味を持つ学生が増え,その中からこの業界に実際に就職する人が出てくれば,自動車業界の活性化につながっていくし,業界で働くエンジニアにとっても元気の素になるのである。

 そこで,我々が今回用意した学生向け企画は二つ。一つはカー・エレクトロニクス技術の動向などについて,私と日経Automotive Technology編集長が解説,講演するというもの。もう一つが演習だ。具体的には,こちらが選んだカー・エレクトロニクスに関する8個の最新キーワードについて簡単に記述してもらう。いわば,レポートのようなものである。問題として出したキーワードは,例えば「ドライブレコーダー」「ITS」など。いずれも,会場の展示物を見て回れば,答えが導き出せるようになっている。

 この学生向け企画は会期2日目に実行した。事前告知したことなどもあって,集まってくれた学生は80人程度と上々だ。講演の聴講および演習をこなしてもらい,最後にアンケートにも答えてもらった(Tech-On!関連記事)。