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 会社に入ってしばらくすると「こんなはずじゃなかった」ということがたくさん出てきます。「白衣に身を包み、最先端の研究でスポットライトを浴びているはずの私」が実際にやっていることは、「汗でよれよれになったスーツとぼろぼろのヒールで重い荷物を抱えて、顧客からのクレームを受けているワタシ」だったりします(笑)。

 そんな時、脳裏に浮かぶのは「こんなはずじゃなかった」のつぶやき。でも、そのつぶやきがどこから来ているのか、考えたことがありますか?

頭の中にある“理想の自分”

 人間の持つ素晴らしい能力、イマジネーション力は時として、後ろ向きの力をもって働くことがあります。頭の中に、ありもしない空想の絵柄を描いて、それと自分とのギャップに落ち込み、傷つくというのは、人間ならではの心の動きでしょう。

 ひろりんママがそれを一番感じたのは、子どもを産んだ時でした。頭の中に描いているのは「可愛い赤ちゃんを抱いて、やさしげに微笑む、ほっそりした私」のはずなのに、現実は「泣きやまない子どもにうんざりしながら、疲れた顔で汚れたオムツを捨てにいくジャージ姿のワタシ」でした。理想と現実のギャップを考えれば考えるほど、自分が嫌いになり、世界で一番自分が醜い人間に見えて落ち込みました。(本当の話です)

理想の自分を探すのをやめる

 でもね、ある人に言われて気づいたんです。「私は自分で自分を不幸にしている」って。頭の中にあるYouTubeの画像。それに固執することで、自分は現実の自分を卑下して、いじけてしまっている。その結果、周囲の人が差し伸べてくれる好意や善意も素直に受け取れなくなってしまっていました。その時は、自分で自分を見失っていたんですね。

 そこでひろりんママがやったことは、まず、頭の中にあるYouTubeの画像のスイッチを切ること。自分の理想で、自分をがんじがらめに縛ることをやめたんです。そして、自分で自分に嫌気がさした時には「そういう暗い気持ちを抱いていて、あなたはハッピー?」と自分に問いかけました。

 イヤな、暗い気持ちを抱いてハッピーな人はいませんから、その気持ちを自分から切り離すようにしました。ひろりんママの場合、走ったり、歩いたりして頭を空っぽにすることが有効でした。ランナーズ・ハイとでも言うのでしょうか、走り続けていると、汗と一緒にイヤな気持ちが出て行くような気がするのです。

長く働き続けるには切り替えが大切

 深呼吸をしたり、運動をしたり、手仕事に集中したり。イヤな気持ちを切り離す方法は、人それぞれだと思いますが、働き続けていく上で、頭の中のYouTubeのスイッチを強制的に切る方法を自分なりに見つけておくことは、とても大事なことだと思います。

 理想の自分、あるべき自分を追い求め、一生懸命努力する女性ほど、頭のYouTubeの画像に振り回されて、自分を好きになれなくなってしまう。

 「こんなはずじゃなかった」。ため息と一緒にそんなつぶやきを漏らした時こそ、新しい成長への階段を上るチャンスなのかもしれません。