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 今年も残すところ3カ月。店頭には早くも2010年版の手帳が並ぶ季節になった。手帳といえば、一昔前なら、ビジネスマンの手帳は上着の胸ポケットに入るサイズ。しかし今やA5判サイズの大判手帳がその主役の座に躍り出ている。

29万冊の大ヒット商品

 コピーライター糸井重里氏の事務所が開設するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」から発売された「ほぼ日手帳」。受注生産だった2002年版は1万2000冊だったが、2009年版は29万冊を売り上げるまでの巨大商品に成長した。

 特徴は1日分がたっぷり1ページあること。「手帳=予定管理」という概念を壊し、自由に書き込める余白が充実している。日記帳やスクラップブックとして様々な使い方ができるため、ビジネスマンから主婦、学生まで幅広い層に支持されている。

 実際に使っている人の声を聞きながら毎年のように仕様変更している。その象徴が方眼のサイズ。当初の3mmから4mm、3.45mm、そして今回は3.7mmに変えた。

 従来の文庫本サイズに加え、2009年版からは大きめのA5判サイズが登場。より大きなサイズを求める利用者の声に応えた。店頭で販売するロフトでは、「仕事もプライベートも一緒にして使いこなす人が増えている」(商品部企画開発担当者)という。

 文庫本サイズで41種類、A5判サイズ11種類の合計52種類に上る。カバーの種類によって値段は異なり、ナイロンカバーは3500円、イタリアのチベット社の革カバーは1万2000円(いずれも本体込み)となっている。

 一方、女性支援ネットワークのイー・ウーマン(東京都港区)の佐々木かをり社長が企画した手帳が、「アクションプランナー」。1週間の自分の活動時間が一覧できるのが特徴。時間は30分刻みで目盛りが入る。

 30分単位で手帳に予定を埋めていくと思うと、ビジネスマンはちょっと気が滅入ってしまいそうだが、逆に空いている時間がはっきり見えることで余裕が生まれるという。

空き時間「見える化」で心に余裕

1日1ページでたっぷり書き込めるほぼ日手帳(上)。アクションプランナーは見開きで1週間分が分かるのが魅力だ
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 1日に4件も5件も予定があるというと、何となくそれだけで忙しいという印象になるし気持ちも落ち着かない。でもきちんと手帳に書き込むことで、「実際には予定の間の空き時間が発見できる。そうなれば心に余裕ができる」(佐々木社長)。

 2社の代表と2児の母親をこなす、佐々木社長ならではの時間管理術でもある。「どんなに忙しくても、みんな使える時間は同じ」だからだ。

 2005年版の発売から今回で6年目となるアクションプランナーだが、サイズはA5判サイズのみ。もともとは佐々木社長が愛用していたフランス製の手帳への問い合わせが増えたことから、日本仕様の中身を特注し、輸入している。

 最初は1種類で8色のみだったカバーも、2010年版では5種類37色にまで広がった。値段は合皮製のスプラッシュタイプが3360円で、佐々木社長も愛用する本革のグロリアラインは1万500円だ。

 手帳は自分との相性次第。上手に使いこなして時間の使い方や行動自体を変えれば、毎日の充実感はきっと高まるはず。2010年版手帳は買ってもまだ使えないもどかしさはあるが、少し先取りして自分に合ったものを探してみてはどうだろうか。