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 自動車、家電、住宅など、あらゆる消費財に波及したエコロジーブーム。波は、ハンドバッグの構造にまで影響を及ぼしている。

 今年9月8~11日まで開催された「東京インターナショナル・ギフト・ショー」。年に2回、雑貨・食物・衣料など多様な分野の新商品が展示される大型見本市で、初日の来場バイヤーの人気投票1位を獲得したのが「フレームバッグ」と呼ばれる商品だった。その人気獲得の理由が、エコなのだ。

見本市でバイヤーが注目

 外見は普通のバッグだが、ポイントはその構造にある。合成皮革で格子状に編まれた「アウターフレーム」と、その内側をぐるりと這うようにして収納機能などを持つ「インナーフレーム」の構成。この2つのフレームの間に、スカーフなどの布を挟み込むことで、自由にバッグを着替えられるという仕掛けになっている。

フレームバッグ
格子状のバッグに、スカーフやストールなどの布地を合わせて使う「フレームバッグ」。タンスに眠ったブランド物のスカーフなどを再利用できる

 「タンスに眠っていたブランド物のスカーフやストールなどを活用すれば、オリジナルのバッグになる」。開発したバーディの田中美保プランニングマネージャーが説明するように、この点がエコというわけだ。スカーフに限らず、一定の大きさの布地であれば、応用は可能。日々の気分に合わせて、バッグを着せ替えられるという点が関心を呼んだ。当初は10月20日に発売を予定していたが、ギフトショーでの展示後に問い合わせが殺到、初回に用意した120個はインターネットの先行予約で瞬間的に完売した。「11月以降の生産も追いつかないほどの引き合いが来ている」と田中マネージャーはうれしい悲鳴を上げる。海外に生産委託をして数量を間に合わせる準備を進めているほどの盛況ぶりだ。

 バッグのターゲットは、20~40代の働く女性だが、商品のコンセプトが受け、幅広い層からの購入希望が来ているという。

 サイズは、S(幅280mm×高さ215mm×奥行き220mm)とL(幅340mm×高さ240mm×奥行き230mm)の2種類。インナーフレームには、財布、携帯電話、手帳、ペットボトルなどが収納できるポケットがついている。「弁当箱も水平に収まるよう、バッグの底の大きさにも配慮した」と田中マネージャー。価格は、それぞれ9765円と9975円。カラーは、エナメルブラック、カシス、ゴールドの3種類を用意した。

 着せ替えるためのスカーフは自由に選択できるが、オリジナルの商品も用意している。それが、フランスのデザイナーズブランド「ミミ・パンソン」の風呂敷。SサイズLサイズ合わせて8種類ある。

ペット用品の開発からヒント

 バーディは、もともとは小型犬の首輪やアクセサリーなど、ペット用品を製造・販売する企業だ。そこから事業を少しずつ広げ、ミミ・パンソンの風呂敷の販売を始めた。エコブームで風呂敷の利用が広がると期待していたが、「風呂敷の使い方が意外と難しく、あまり浸透しなかった」(田中マネージャー)。

 このため、風呂敷をうまく生かす商品の開発に乗り出したことが、フレームバッグの誕生につながった。コンセプトは、犬のキャリーバッグからヒントを得た。犬の首輪などで用いる合皮素材を、フレームバッグに応用して製造している。

 新商品の販売は、現在は東京・渋谷に拠点を構える店舗及びインターネットでの注文となっている。従来の取引先は、ペットショップが8割のため、今後は百貨店などでの扱いを増やす予定だという。