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 11月22日(日)、日本学生経済ゼミナール関東部会が開催した「第49回インナー大会(プレゼンテーション部門)」の本大会が明治大学で開かれ、審査員を務めました。他大学との交流を目的に、ゼミ生が日ごろの研究成果を発表する大会で、予選を勝ち抜いた10チームが参加しました。内訳は、明大の3チーム、拓殖大学、日本大学、東京経済大学、文京学院大学、早稲田大学、和光大学、創価大学の各1チームです。

 「情報収集力」「論理性」「着眼点」「プレゼン力」の4項目で、7人の審査員が採点したところ、東京経済大の北村ゼミチームが優勝しました。このチームの発表は、商店街の空き店舗を利用して、午後8時まで対応できる小学生向けの学童保育を設置する提案。昼間は大人の趣味の教室向けのスペースとして活用し、待機児童対策のほか、空き店舗対策や地域住民の交流、指導員となるシニアの生きがいにもつなげる狙いでした。

 この発表については、実際のビジネスとしての実現性の高さやアイデアの独自性などから、特に「論理性」や「着眼点」が高く評価されました。ただ、他のチームも水準の高い発表が多く、またプレゼンテーションもしっかりしており、優勝チームと僅差のチームがいくつもある大接戦となりました。

「ネット=肉食系=利潤追求」は短絡的

 審査が終わった後、審査員の間で、「そう言えば、ネット系の発表は1つもなかったねぇ……」という声が出ました。確かにそう言われるとその通りで、時代性からか、「環境」や「地域」をテーマにした発表が多く、いわゆる「ネットビジネス」のようなモデルはありませんでした。

 私は一瞬、「草食ベンチャー」という言葉が脳裏をよぎりました。日経ビジネスでは11月9日号で「今こそ起業資本主義~立て、日本の草食ベンチャー」という特集を掲載していたからです。昨今の日本のベンチャーの傾向として、金融資本主義が暴走した反動から、営利第一よりも社会貢献を重視し、地球環境や資源、人口問題などの解決も念頭にした社会起業が増える傾向がある。これには一長一短がありますが、国家としては「出る杭をもっと伸ばす」戦略があってもいいのではないか、と訴えました。