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――今回の高専企画に参加している学生はむしろ特例で,一般には,理系離れが進んでいるように思います。「エンジニアは泥臭いし,出世もしづらくて損。金融やコンサルティングなど文系職場の方がスマートで格好良くて,出世もしやすい」という風潮は,ますます強まっているのではないでしょうか。特に,半導体業界に対する学生の目はシビアになってきていると感じます。こうした風潮をどう感じますか?

 そうした風潮の背景には,日本の国家や社会の問題が,実はあると思っています。「製造業を志した人間が幸せになっているだろうか」。そういう視点で,ちゃんと国民は見ている。日本が国レベルで解決しなければならない問題は少なくないと思います。

 ただ,それとは別に,われわれのような企業ができることもあると思っています。例えば,半導体産業や装置メーカーで働く魅力を,学生の皆さんに正しく理解してもらうこと,そのための努力を惜しまないことです。

――竹中社長が考える,半導体産業の魅力,装置メーカーで働くことの魅力とは何ですか。

 私は,“楽しさ”を求めて半導体業界に入りました。この業界の面白さは,技術開発で勝負できることです。技術革新によって,コスト・パフォーマンスの高い優れた製品を生み出したところが勝てる。フェアな条件で戦えるのが,半導体業界の魅力といえるでしょう。これは,デバイス・メーカーも装置メーカーも同じです。他社に先んじて良い製品を供給し,顧客満足を得たところが勝てるのです。本当にフェアな業界だと思います。

 それから,“明日はまた別の日”と割り切れるのも魅力です。この業界では,今日は負けたとしても,次に頑張って良い解を出せば,明日は勝てる。だから,非常にエキサイティングなのです。

 半導体は社会基盤を支えており,様々な機器やインフラに入り込んでいます。半導体なしでは,この社会は成り立ちません。これから豊かな生活を新興国にまで広げていく上でも,半導体は欠かせない存在です。半導体の技術革新はデバイス・メーカーの頑張りによるところが大きいのですが,それを支えるのはわれわれ製造装置メーカーです。

 しかも,装置メーカーが新しいアイデアを提供していかないと,技術革新が生まれにくい状況になっています。つまり,装置メーカーは,人々の生活に少なからず貢献しているといえます。そして,装置メーカーの頑張りによって新しい技術革新が生まれると考えると,やりがいは大きいですし,プライドを持って仕事に取り組める場だと思います。