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――半導体製造装置メーカーで仕事をしてきて良かったと,特に強く感じた体験について教えて下さい。

 チームで仕事をやり遂げる達成感を,この会社でたくさん得ることができました。営業,マーケティング,サービス,技術開発を担当する人間が一つになり,個人ではなくてチームで,競合他社と勝負するのです。そこで,自分達のクオリティが顧客に認められた時には,“ビールかけ”でもして喜びを分かち合いたい気分になります。そういう経験が何回もあります。小さい勝負はしょっちゅうありますが,振り返ってみると5年に1回くらい大きい勝負がありました。

 例えば,新しい製造装置を韓国のデバイス・メーカーに使ってもらおうと,勝負をかけたことがありました。既に地位を築いている巨大なライバルに対して,どうやって戦いを挑むか。営業,サービス,工場が一体となって取り組みました。それぞれの立場で責任はありますし,侃々諤々(かんかんがくがく)の議論をしますが,目的は一つです。それを達成した時の喜びは忘れられません。

 また,先ほど言ったように,小さい勝負は毎日のように出会うものです。だから,何回でもリベンジできます。チャンスが数限りなくあるので,エキサイティングです。

――御社には,どのような人材に入ってきてもらいたいと考えていますか。

東京エレクトロンの竹中博司社長(右)と,同社がブースを提供した高知高専の学生
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 やる気のある優秀な学生に入ってきてもらいたいですね。優秀という意味は,試験の点数が取れたり,学歴が高かったりということではありません。まず,ものづくりに興味があるかどうかが大事です。ものを作ることが楽しい,という学生に来てもらいたい。ものづくりに興味のない人は,うちには向かないでしょう。

 それから,情熱のある人ですね。会社では色々な壁にぶち当たりますが,それを「突き破ってやっていく」という気概のある人です。エネルギーにあふれた人を歓迎します。

 あとは,強いて言えば,英語はちょっと頑張ってほしい。これからの時代は,日本語だけで仕事はこなせません。エンジニアの場合は,たいていは黒板に書くことで通じるので,ぺらぺら話せる必要はありません。ただ,「英語圏から来た人に対して,英語でしゃべってやろう」という気持ちは必要です。やってみると,案外通じるものです。極端に言えば,相手に「この人は信用できる」と思ってもらえる程度に話せれば十分です。ぺらぺら話せる必要はありません。「世界に出て行ってやろう」という気概が大事なのです。

――学生時代に身に付けておくべき能力,スキルとは。

 何かをしておかないといけないなんて,あまり気負わないでほしい。私自身,ほとんど何も身につけないで入社したように思います。逆に,学生の時にあまり真面目に一生懸命やって,エネルギーを使い果たしてほしくないですね。先ほどお話しした通り,ものづくりへの興味と情熱を持って入社してくれれば,それで文句なしですよ。