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 厳しい冷え込みが続く中、窓の内側に、新たな窓をもう1枚つける「二重窓」のリフォームが人気を集めている。

断熱だけでなく、室内と室外の空気の間に新たな空気層を作ることで結露も防げる。騒音防止の効果もある。

 「インプラス」というブランドで、テレビコマーシャルを流しているトステムをはじめ、YKK APの「プラマードU」や旭硝子の「まどまど」など、サッシメーカーやガラスメーカーが積極展開している。

工期はたったの1日

 人気の理由は、手頃な価格と工期の短さだ。トステムの「インプラス」は、すべての居室の窓(10窓)を対象としたモデルプランで、複層ガラスを使用した内窓を取りつけた場合、工事費も合わせて80万~95万円。既存の窓を新しいサッシに交換する場合には、壁の補修工事が必要となり、二重窓を取りつけるより50万円から100万円費用がかかるため、二重窓の方が割安だ。

 設置にかかる工期も短い。多くのメーカーが1窓当たり1時間を目安としており、事前の採寸を除けば、ほとんどの場合、1日で終わる。新しいサッシに交換すれば工期が1週間かかるのに比べて、大幅に短く済む。住みながら簡単に工事ができるため、一時的に引っ越す必要もない。「1戸建ての場合5~6窓、マンションの場合は2~3窓をリフォームするケースが多い」(トステム広報宣伝部)。

 二重窓は、以前からあった商品だが、最近のリフォーム需要の高まりに合わせて、各社とも品揃えを充実させてきた。対応する窓の種類も、通常の引き違い窓だけでなく、開き窓や、開閉しないFIX窓まで様々。また色の種類も増やしている。トステムでは2002年の発売開始時には2種類しかなかったが現在は6色に増やし、部屋のインテリアに合わせたコーディネートを可能にしている。

 二重窓のリフォームは、政府の省エネ政策も追い風となっている。「省エネ・リフォーム減税」では、全居室の窓をすべてリフォームすると工事費の10%が所得税から減税される。従来はローンを利用してリフォームした場合に限られていたが、2009年4月に新設された「投資型減税」では自己資金を使って改修した場合でも減税対象となった。今年3月末までの固定資産税の減額と併用も可能だ。

エコポイントの対象に

 さらに2010年度の補正予算案では、「住宅版エコポイント」の導入が盛り込まれた。補正予算成立日以降に、工事が完了し引き渡された住宅を対象として、二重窓を含む、窓の断熱改修をした場合に、家電エコポイントの交換対象商品などへの交換が可能となる見通しだ。

 こうした減税やエコポイントは、二重窓だけでなく、旭硝子の「ペアプラス」のように、単板ガラスを複層ガラスに交換するリフォームも対象となっている。

 2009年の新設住宅着工戸数が、45年ぶりの80万戸割れとなる公算が大きく、厳しい環境が続く住宅設備メーカー。省エネのメリットを前面に打ち出した窓のリフォームに、救世主としての役割を期待する声も多い。景気低迷でボーナスが減り、家計には冷たい北風が吹き込むが、光熱費の削減効果を考慮して、リフォームを検討してみてはどうだろうか。