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 暦のうえでは立春が過ぎたが、寒さは依然として厳しい。街頭では防寒対策のため、ブーツを着用する女性が目につく。しかしそんな女性の悩みのタネが「むくみ」だ。長時間ブーツを着用すると、足が腫れぼったくなり、締めつけられている感じがする。

ハウス食品が発売した「SASSO」

 むくみとは、血行が悪くなった時に、血液中の水分が染み出して、皮膚の下に不要な水がたまった状態。ブーツを履いていなくても、長時間同じ姿勢でデスクワークをしている場合などにむくみは強く感じられる。

 こうしたむくみに悩む女性をターゲットにした商品が発売された。それがハウス食品の「SASSO(サッソー)」だ。100ミリリットルの小容量飲料で、200円前後で販売されている。サッソーには、むくみに効果的な成分が含まれている。それが血流を改善する作用があるシトルリンというアミノ酸と、代謝を高める働きをするケイヒエキスだ。ケイヒとはシナモンとして知られているスパイスのことだ。サッソーを飲めば長時間デスクワークした後でも、軽やかに歩くことができるという。

「ウコンの力」で味をしめる

 サッソーを開発したきっかけは、同社のヒット商品、「ウコンの力」にある。ウコンは二日酔い防止に効果的とされているため、飲酒機会が多い男性向けに発売した。しかし意外にも多かったのが女性購買者だ。特に働く女性は、飲酒する機会が少なくない。女性向けに味を変えて新たな商品を発売したところ、ヒット商品に。男性向けと女性向けの2商品で150億円を売り上げる。

 働く女性の悩みに注目したハウス食品が次なる製品として投入したのがサッソーだ。サッソーは女性が手に取りやすいよう工夫されている。明るいオレンジ色のパッケージを採用。茶色の瓶が多い男性向けの小容量飲料のなかで、ひときわ目立つ。缶の大きさも女性の手に馴染みむように設計した。年間売り上げ目標は約10億円。現在のところ、売れ行きは順調だという。

アラフォー世代を狙う

資生堂が40代の女性向けに開発した「インアンドオン」

 小容量飲料に注目したのは、食品メーカーだけではない。

 化粧品メーカーの資生堂は3月から「インアンドオン」という40代の女性向けの新しいブランドを投入する。そこには美容液やサプリメントと一緒に小容量飲料もラインアップした。体の内と外から、効果を実感してもらうのが狙いだ。

 このインアンドオンでも注目したのは、ハウス食品と同様にケイヒエキスだ。40代半ばになると、若い頃と比べ、皮膚毛細血管の機能が低下していることなどから、化粧品の効果が感じづらくなるという。そこで血行を高める働きがあると言われているケイヒエキスを使用することにした。

 「以前は40代は子育て世代と言われ、あまり化粧品にお金をかけなかった。しかし、現在は“アラフォー”という言葉にあるように、元気な40代が多い。自分に投資をする人が増えた」と同社ヘルスケア事業部SB開発グループの宮栄太郎氏は言う。このインアンドオンの小容量飲料は8本入りで約4000円程度で販売する予定だ。

 清涼飲料が伸び悩む中、この小容量飲料市場は健闘している。富士経済の調べによると、2009年の小容量飲料市場は1453億円と前年に比べ1%増えたもよう。滋養強壮や美肌効果など、はっきりとした特徴を打ち出している小容量飲料は、固くなった消費者の財布の紐を緩ませることができるようだ。