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 なぜ、単位留年や、未就職のまま卒業してしまう学生が増えているのか。大学生と接する中で気がついたのが、このバケツの法則です。

 バケツの法則――。それは、人生の夏休みとも言える大学生活でさえ、1日24時間、しかない、ということです。当たり前のようですが、これを理解せずに、大学生活を満喫させようとするところに不具合が生じているような気がしてならないのです。

 例えば、朝起きます。食事や身支度の家事を済ませて、単位取得のための勉強をします。

 大学設置基準に基づく単位の基準で計算すると「1日2コマ約3時間」。大学の授業単位は、「授業を受ける時間と同じ時間の予習、復習をした上で与えられる」と決められています。従って、単位取得に必要な時間と同じ時間、つまり3時間の、課題対策として勉強する時間が必要になります。

 部活動、サークルをします。せっかく入った大学ですからサークルもやりたいですね。

 夜の家事をします。大学生は平均5時間稼動のアルバイトをします。奨学金や部活の遠征費を稼ぐためには必要不可欠です。

 ここまで来ると、もう学生生活のバケツは一杯です。

 これに、ゲームに、漫画に、ミクシィ、プライベート。大学生のうちにぜひ頑張ってほしい読書や、資格はとうていバケツに入りません。無理に入れようとすると、睡眠時間が朝にずれこんだり、勉強の予習復習がおろそかになったり、単位取得時間がバケツの外へ押し出される結果になってしまいます。

 どうも学生の話を聞いていると、バケツの外に押し出されるあふれる水が、資格だったり予習復習だったりするように思えます。結局、就職の際になると「勉強には自信がない」ということに。そういう悪循環が起きているような気がしてなりません。

 睡眠時間を削り、課題対策、果ては単位取得時間まで影響を受けるのでは、学生の本分ではありません。

 人生の夏休みである大学生活も、1日は24時間しかありません。夏休みには宿題とともに、二学期も必ずやってくるものです。大学生活は、本分を忘れることなく、取捨選択をさせてください。

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