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就職できるか不安です

 未就職のまま卒業してしまう先輩の割合が増加傾向にあるせいか、大学に入学した時から、就職活動に不安を持つ学生が多くなっています。「自分は就職できるのか」「どうしたら有利に就活できるか」など大学1、2年生からの就職相談が増えています。Iさんもその一人、まもなく大学3年生になる大学2年生です。サークルにも所属し、アルバイトもやっていて活発、大学の成績は中の上クラス、そんな学生です。

「就職できるか不安なんです」

とIさんは意外にも世間話でもするかのように、不安をさらりと口にしました。たいていの大人ならそれにつられて「勉強もサークルも頑張っている君なら大丈夫」と安易な声をかけてしまいそうなくらい軽いノリです。

「就活のために何かやらなくちゃいけないと思うんですけど」

とは言うものの、じゃあ、資格に挑戦する?ボランティア?と具体的に話を進めようとしても、興味を示そうとしません。それどころか、

「本当にできますかね、最近忙しくって、寝る時間もないんです。でも就活は不安なんですよ」

と、さっきから話は堂々巡りしてばかりです。もしかしたら、Iさんは大人の「大丈夫」という太鼓判の言葉がほしくて来たのかも知れません。それをなかなか言ってくれない向日葵さんに戸惑っています。不安を口にして、太鼓判の言葉を欲しがるのには、きっと本人の中に何かあるのでしょう。Iさんの不安の原因を解明していきます。

1日は24時間しかない

 就職が不安だけど、忙しすぎて何も準備ができないというIさん、何がそんなに忙しいのか、Iさんの24時間の使い方を聞き取ることにしました。

 Iさんの1日は昼から始まっていました。午後からの授業にあわせて昼前に起き、昼食を食べて、2コマの授業を受けます。授業が終わるとサークルに顔を出し、軽い腹ごしらえをして居酒屋のアルバイトのシフトに入ります。大学1年生の時にサークルの先輩に紹介された居酒屋は、深夜0時まで営業していて、最近では最年長アルバイトとしてクローズも任されるようになったため、閉店後の作業をこなして家に帰ると夜中の1時を回っています。時にはアルバイトの仲間と深夜のファミリーレストランで遅い夕食をとることもあります。3時過ぎに布団に入って昼近くまで寝て、まだ午後から大学に行くという生活です。授業、サークル、アルバイトに時間が割かれていて、典型的な昼夜逆転が進行していました。