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 若くて体力がある大学生であっても、1日は24時間しかありません。これを就職塾向日葵は「バケツの法則」と呼んでいます。当たり前のようですが、これを理解せずに、大学生活を満喫させようとするところに不具合が生じてしまいます。文系の学生だけに限らず、実験やレポートにただただ追われて、あるいは、部活動の練習に毎日明け暮れて、24時間がいっぱいになっていれば、バケツの法則を理解していないことであり、計画的な大学生活を送れていないということになります。無計画な大学生活を送ることを、企業は期待していません。

アルバイトと大学生活

 Iさん、一つ質問です。就職活動になると、“学生時代に頑張ったことは何ですか”って、聞かれることが多いんだけど、Iさんだったらなんて答えますか?

「バイトですね」

 やっぱり。履歴書の学生時代頑張ったことがアルバイトなんて書いたら第一志望には受からないと思うよ。だってアルバイトは大学生の本分ではないからです。学生生活一番頑張ったことがアルバイト、なんていわれたら、大学での勉強のために、お金を出している親は悲しく感じます。面接官も人の親、同じ世代の娘・息子を持つ親であることがほとんどです。「アルバイトさせるために、何百万円もかけて大学に行かせていたわけではない」という感情がどこかにありますから、そんな学生を「合格させたい」とは思わないでしょう。

 もちろん、アルバイトを全否定するつもりはありません。経済的な事情もありますし、社会経験として多くのことを学ぶことのできる機会でもあります。しかし、深夜に及ぶアルバイトは、朝起きられず、大学に行く目的が「知識取得」から「単位取得」になってしまうリスクが高まり、履歴書の学びの欄すら自信をもって書けなくなってしまいます。生活時間が狂ったことにより、新社会人になってから朝起きられないという事態まで考慮すると、時給の割増額以上にリスクが多いのです。

アルバイトを辞める決断を伝える運命の電話

 今、Iさんの24時間は授業、サークル、アルバイトでMAX、いっぱいです。3年生になって今の24時間に、就職活動の時間を乗せることは不可能です。就職活動に向けて、インターンシップや、資格取得の勉強などの武器を補強していく時間もありません。その手の中に持っているものの「何か」を降ろさなければなりません。授業を降ろしたら本末転倒ですから、サークルかアルバイトか、どちらかを降ろすとしたら、Iさんどうしますか。

「うーん、アルバイトのシフトを減らすって言うのはどうですか」