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企業からDMが来るのに落ちるなんて

 「あの!書類選考で落ちたんですけど!!面接重視って書いてあったのに会いもしないで!しつこいくらいDMが来て、エントリーシートだしてくださいね~っていうから出したのに!なんで落ちるんですか!」

 自信家で、理不尽なことは遠慮なく指摘し、大人に平然と議論を挑むMさんの語気は、今日はいつにも増して強く、文句というより、やり場のない感情を抗議に変えて向日葵さんに向けてきました。Mさんの20数年間の人生で、会いもしないで、試験もしないで、書類だけで落とされるという経験は初めてです。今までやりたいと言えばやらせてもらうことができ、入りたいと指差した学校にはたいてい入ることができたMさんにとって、自己否定・・屈辱的・・どんな言葉を並べても、傷ついたプライドは満足しないでしょう。

 そうは言っても、書類選考で不合格になったものは、どうにもなりません。Mさんの怒りをなだめ、他の企業への応募に目を向けさせなければなりません。

学生が知らない「選ぶ」と「選ばれる」の境目

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 Mさんのような現象が起きる原因の1つとして就職サイトのシステムを理解していないことが考えられます。就職サイトとは、学生と企業を結びつけるインターネットサイトのことです。企業数は7千社以上、登録学生は全国40万人に及び、就職活動にIT革命をもたらしたといわれる画期的なシステムです。

 

 図の緑色の部分、この就職サイトでは、学生が住所、大学、保有資格等の基本情報を入力することで会員となり、企業からのメールや、サイトからのイベント情報を受け取ることが出来ます。

 図の青色の部分、学生は、就職したい企業の条件、例えば勤務地や、業種や職種などの条件で企業を検索することができます。検索した企業に「エントリー」をすると、学生の個人情報が企業に送られ、企業は、学生に、エントリー方法や、選考会予約の方法など、採用選考の詳細や〆切案内を送ってきます。最近では、人事採用担当者のブログやツイッターの案内など、双方向のコミュニケーションを取り入れ、親近感を感じさせる企業も増えてきました。

 図のピンクの部分、学生が企業に応募しようと思うと、企業のウェブサイトへの登録や、エントリーシートを提出することになります。これが正式応募となります。応募が完了すると、どの企業を受けようかな、という選ぶ立場から、どの学生にしようかなと企業から選ばれる立場に変わるのです。

もうお分かりですね。Mさんが憤慨していたDMの正体。

「Mさんへ Mさんと一緒に働けるのを楽しみにしています。Mさんのご応募お待ちしています。」