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私は「人と接する仕事」をしたいんです

 就職活動のスタートとなる9月のこの時期に、早々に情報を集めて、行動を始めた学生がはまりやすいのがこれです。

「私は人と接することが好きなので、人と接することが出来る仕事に就きたいと考えています」。

・あなたのやりたいことは何ですか。
・あなたの好きなことは何ですか。
・好きなことを仕事に出来れば幸せです。

なんて言葉に踊らされた結果、「私は人と接することが好き」だから「人と接する仕事がしたい」が、“自分の進むべき道=企業選びの軸”だと思い込んでしまうのです。これほど、あやふやで、指し示すものが広義なものはないというのに。

「そりゃそうだ、人と接しない仕事なんてないからね」
とちょっといじわるに聞こえる相槌をしたら、ようやく見つけた道標を失ってしまったようで、大きな瞳をさらに大きくしてきょとん、とかなり動揺してしまいました。

「人と接する仕事ねぇ、じゃあ、銀行の窓口のお姉さんとか?」
「いや、お金はあまりいじりたくなくて・・」

「じゃあ、保険の営業レディとか?」
「いや、生保(セイホ:生命保険)はキツイっていうし・・」

「それじゃあ、どんな仕事で人と接していきたいの?」
「航空系とか~旅行系とか~」

 あらら。結局、イメージ先行の仕事選びを正当化する理由が「人が接することが好き」だっただけで、「人と接する仕事なら何でも良い」というものではないのです。ということは、彼女にとって、「人と接する」が、企業選びの軸になったわけではないのです。このままいくと、きっと企業エントリーが始まる12月頃になると、「私の企業選びの軸がわからなくなりました」と迷い始めるのが目に見えています。そういう学生を過去に何人も見てきました。

 どう伝えたら理解してくれるでしょうか。

人と接する仕事の細分化

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 「人と接する仕事」を細分化してみます。

 お客様のところに行くのが営業で、来てくれたお客様に対応するのが接客という仕事です。

○営業

 ある商品を携えてお客様のところに行って提案する営業にも二つあります。企業をお客様にする場合と、個人客をお客様にする場合です。