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日本の大学に通っている外国人留学生のための就職講座です。中国、台湾、マレーシア、アフリカ、ロシア、など日本語を学んでいる学生で、教室がいっぱいです。30人近くいるでしょうか。一番後ろから席が埋まる日本人学生の講座と違い、前から順に埋まっていくところは、なんとも気持ちの良い向学心を感じます。

外国人留学生の就職指導は難しい

この講座は、外国人留学生にも、ちゃんと就職活動をさせたい、という就職課の依頼で行われました。なぜなら、外国人留学生の就職指導はとても難しいからです。ビザの関係もあり、留年を繰り返してアルバイトで出稼ぎのように働かれては困りますから、「ちゃんと卒業して国に帰りなさい」といわなければなりません。

一方で、外国人留学生は、語学を武器に、同じ学部の学生では書類も通らないような大企業の、内定をたたき出します。大学としての、合格実績を上げてくれることもあるのです。その可能性があるから、「ちゃんと就職活動しなさい」とも言いたいのです。

いずれにしても、ちゃんと講座を開いて、日本への就職の意思があるのかどうかを確認し、必要に応じて留学課や、教務課と連携をとっていこう、と考えたのです。

外国人留学生の定着は難しい

外国人留学生を採用する日本の企業の側にしてみると、一番の障害は、定着です。前職で、中国語、韓国語、日本語、英語の4ヶ国語が出来る中国人の女子学生を新卒で採用したことがありました。しかし、入社して1ヶ月、辞めたいというので話を聞くと、

「日本人は仕事しない!こんな人と一緒にいたら、私ナマケモノになっちゃう!」

と差し迫った危機感で真剣に怒っていました。確かに、部内にはいろんな人がいるのは事実です。部門長は期待していたので、ずいぶん引き止めたのですが、辞めていきました。転職先は「もっと成長できて、もっとお給料のいい外資系の会社」でした。

外国人留学生は、日本に骨を埋めるつもりはなく、いつか母国に帰るだろう、ということは分かっていました。それまでに、力を発揮してもらおう、と思っていたのに、こんなに早く辞めてしまうとは。人事としては、いろんな意味で痛いところを突かれた感があったのをよく覚えています。

働く場所を世界から見よ

大学側からの相反する要望と、企業が外国人留学生に対して持っている定着の懸念と活躍への期待、これらを踏まえた講座、いよいよスタートです。

みなさんがこれからする就職活動は、経済成長に大きく左右されます。経済成長、一言で言うと、景気がいいか、悪いか、です。それを表すのがGDP=Gross Domestic Product 国内総生産です。GDPの伸び率が、経済成長率となります。

この世界地図を見てください。

茶色は、GDPの成長率が低い国、景気が悪い国濃い茶色になるほど、マイナス成長の国です。逆に緑色は、GDPの成長率が高い国、景気が良い国濃い緑色になるほど、プラスの成長の国です。GDPの伸び率が低い、あるいはマイナスになっている国は、雇用市場も冷え込んでいて、人を採用しようとしません。GDPが伸びているところのほうが、求人があり、人を採用する意欲がある企業があります。

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ロシア マイナス8~10% 景気悪いです。
中国 プラス10%以上 景気が良いです。
日本マイナス3~6% 景気悪いです。