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本当の私で勝負したいんです

「面接って、キレイな言葉を並べるじゃないですか!

それじゃあ、ありのままの私じゃない気がするんです」

Iさんは、進路相談の教室にやってきて、就活における「本当の私」論を展開していました。これ以降、毎年、こういう学生と会うことになるのですが、その最初がIさんでした。

「本当の私って?」と深く聞くことも出来ます。

「本当の自分を見せてどうするの?」と脅かすことも出来ます。

「それが大人ってもんでしょう」と妥協を促すことも出来るかもしれません。

しかし、Iさんは、そんな言葉では納得しないと感じました。まじめなIさんは、やりたいことがわからない、という類の学生ではなく、むしろ、私は「学びを活かしたい」「給料の高い会社に入りたい」と明確な野心を持っている肉食系女子でした。面接の言葉づくりや面接練習を面倒くさがっているわけでは決してないのです。就職活動では、「本当の私で勝負しなれば勝負でない」という正義感を燃やしているのです。

泥つきにんじんは好きですか

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Iさんには、何も前置きせずにこう聞きました。

あのさ、Iさん、ニンジン、好き?

「は?」

うん、だから、ニンジン食べる?

「はい、好きじゃないけど、別に食べます」

Iさんが食べるニンジンに泥ついている?

「ついてませんよ、洗って、食べやすく切って食べますもん」

そうだよね。泥つきニンジン、泥つきのままじゃ、誰も食べないよね。

就職活動も同じだよ。