アウディジャパンは2008年2月21日、新型「A5」と同車のハイパフォーマンスモデル「S5」を発表、同日より販売を始めた。A5は、「A4」と「A6」の間に位置する2ドア4人乗りクーペで、全車4輪駆動システムを搭載する。
A5は、排気量3.2Lで可変バルブリフト機構付きのV型6気筒直噴ガソリンエンジン「FSI」に、6速AT(自動変速機)を組み合わせる。最高出力は195kW(265ps)で、最大トルクは330N・m。100km/hまでの加速時間は6.1秒。4輪駆動システムの通常時の前後のトルク配分は、40:60とした。ボディサイズは全長4625×全幅1855×全高1375mmで、ホイールベースは2750mm。
Audiとして初めて、エンジンや変速機、ダンパ、ステアリングを統合制御する「ドライブセレクト」と呼ぶ機能を採用した。センターコンソール上で「AUTO」「DYNAMIC」「COMFORT」など4種類の設定を選べる。選択するモードに応じて、タイヤの切れ角を変化させるアクティブステアリングや油圧パワーステアリングのアシスト量、ダンパの減衰力などが変化する。
S5は、A5のハイパフォーマンスモデルだ。排気量4.2LのV型8気筒ガソリンエンジンに6速ATを組み合わせる。最高出力は260kW(354ps)で、最大トルクは440N・m。100km/hまでの加速時間は5.1秒。A5ではオプションの、ドライブセレクトが標準装備となる。
価格はA5が695万円から、S5は861万円から。車両の引渡しは、A5が2008年2月下旬で、S5は2008年4月頃を予定する。競合車種は、ドイツDaimler社「CLS」、BMW社の3シリーズと6シリーズという。