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 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「Golf」のスポーティグレード「Golf GTI」を5月17日に発表した。排気量2.0Lの直噴ターボエンジンに、6速AMTの「DSG」、または6速手動変速機(MT)を組み合わせる。発表に先立って開催したプレス向けの説明会では、ドイツVolkswagen社の研究開発部門DSG開発責任者Michael Shafer氏がDSGの将来展開などについて説明した。

図1◎DSGを搭載する「Golf GTI」のフロントビュー。

 DSGは二つの電子制御クラッチを持っており、変速のショックが少なく、変速に要する時間が100分の数秒と短いことが特徴だ。燃費の面でも優れており、ドイツのモード燃費であるNEFZでは、6速MTよりもDSGのほうが燃費が良い。ゴルフGTIの場合で、6MTが8.0L/100kmなのに対して、DSGは7.9L/100kmだ(それぞれ12.5km/Lと12.66km/L)。ただし市街地での走行が多い日本の10・15モードでは、この結果は異なりMTの燃費が良くなる。

 MTよりも燃費が良くなる理由は、変速の回数がある。乗員がシフトするMTに比べると、「DSGではシフトチェンジの回数が3倍ほど多い」(Shafer氏)。そのためDSG搭載車はエンジンの効率の良い回転域で運転する時間が長くなるのだ。

 ちなみに上記の燃費の例で、6速ATは9~9.2L/100kmほど。燃費に影響しているのがトルクコンバータで、これをDSGでも使う湿式クラッチに置き換えれば燃費を改善することが技術的には可能になる。ドイツZF社などが開発しているが、ショックのない変速などATのメリットが失われてしまううえに、「ATには油圧多板クラッチを使うため摩擦ロスが多く、燃費の面でも依然としてDSGにかなわない」(Shafer氏)。