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(1)市場のロードマップ/商品のロードマップ/技術のロードマップの3段階のロードマップに分けて考えられていること
(2)市場のロードマップ→商品のロードマップ→技術のロードマップと市場側からスタートし技術へとブレイクダウンして考えられていること

 政府や業界団体、公的団体などから発表されてきた様々なロードマップでは、市場/商品/技術を渾然一体として語られているケースが少なくない。作成/発表している主体や目的から考えれば必然的なことだろう。けれど、これでは個別企業にとってはほとんど意味を持たない。

 市場ロードマップは市場動向の将来見通しだから、業界団体などがまとめた業界一般的なものでも参考になる。けれど、商品ロードマップや技術ロードマップは個別企業の戦略そのものである。それを業界団体などが記述しようとすれば、一般的にいわれている公約数的なものを列記することにならざるを得ない。うかつにこれに従うと、まさに激しい競争が繰り広げられる血の海(レッドオーシャン)で苦闘することになる。

 もしブルーオーシャンを指向するならば、その企業にとってのあるべきロードマップとしなければならない。つまり、市場ロードマップに描かれた将来への見通しを背景に、個別企業がどのような商品を開発しようとするか、そのためにどのような技術を活用しようとし、その開発にどう取り組もうとするのかを議論し、それを的確に盛り込まなければならないのである。

市場からスタートする

 二つ目の留意点は、市場からスタートし商品、そして技術とブレイクダウンする流れにしなければならないということである。筆者がこの点を極めて重要だと考えている理由は、現在の日本企業に見え始めている「商品開発偏重、技術開発軽視」の傾向を、この流れに沿ったロードマップを活用することによって修正できると考えているからである。