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 「さっきのお客さん、女性との会話を聞いているとどうやら国交省のお役人さんらしくって、紙(チケットか領収書か)になんちゃら道路プロジェクトとだけ書いて『これでわかるようになっているから』ってんですがね、あたしゃどうにもがまんなんねぇんです。その客を日本橋まで女性を送っていくってことで乗せたんですが、これがひどい。『今度ゆっくり食事しようよ、なんなら毎日でもいいんだけど』とか下手な口説き文句を並べやがって、あげくの果てに触り始めたんですよ」
 「いやヒドいやつだねぇ。女性は無事だったの」
 「もう、振りほどくってな感じで降りちゃいましたよ。そうしたらやっこさん『最近の女は馬鹿ばっかりだ、いい思いをさせてやるってぇのに、おい、気分悪いから歌舞伎町に行ってくれ』なんて言うんですよ。まあそれだけなんですけどね、あたしゃ悔しぃんすよ。こんなことに俺たちの税金が使われてるってことが」

 怒りを通り越して情けなくてしかたがない、といった感じだ。

 「こんなヒデえことしてるんですよって訴えたいですよ。でも、どこに言えばいいんだか。誰に何をどうしてくれって言えばいいんでしょうねぇ。しかも相手は道路屋さん。わたしらぁ道路を走ってなんぼの仕事だからねぇ。なかなか言えないです」

 我が輩も連日のテレビ報道で「疑惑の道路整備費59兆円」などという話を聞かされ、関係官僚やその親玉である道路族議員に対してよからぬ感情を抱いていたのだが、こうも身近に不埒な話を聞くと、何だか放置しておけない気がしてきた。ということで、腐敗官僚撲滅計画を考えてみることにしたのである。

 使えるぞ、と思ったのは車載カメラである。調べてみると交通事故の発生時に自動車前方の様子を車載カメラで録画する「ドライブレコーダー」が1万円代で販売されていて、売れ行きは好調だという。自分が事故を起した場合、警察や保険の担当者などに事故当時の録画を見せることで無意味な争いを避けようとの思いがあるのだろう。まだ市場導入期だが、これからのシェア拡大が期待できる。車内を録画するドライブレコーダーはタクシーの一部で採用されているそうだが、プライバシーなどの問題があり各方面で議論されている最中とのこと。