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4度も成功した男,Steve Jobs氏

 6位に選ばれたのはSteve Jobs氏,Macintoshの生みの親だ。2000年ころ,同氏が注目を集めていたのは3度も成功した事業家だからである。最初の成功はApple社の創業(1976年),2度目はアニメーション映画製作の米Pixar社の設立(1986年),そして3度目の成功は,業績が低迷していたApple社に復帰し(1996年),「iMac」の投入(1998年)によって事業を立て直したことである。


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 iMacは,これまでのパソコンにはないデザイン性を売り物にしていた。Macintoshの後にWindowsパソコンが生まれたように,iMacの登場によってパソコン市場全体が活気づいた。停滞感のあったパソコン市場に,新たな風を吹き込んだことで,当時の読者はJobs氏を選んだものと思われる。その時点において,Jobs氏が4度目の成功を遂げるとは,どれだけ多くの人が予想していたことだろうか。

 Apple社は2001年10月に音楽プレーヤー「iPod」を発表した。その後の成功は言うまでもない。競争の激しいデジタル家電市場において市場の独占は難しいとされる中,時として50%を超える高いシェアを維持し続けている。同社におけるパソコン事業の売り上げを抜くところまでに成長した。パソコン業界の老舗である同社の屋台骨がiPodに代わったことも,コンピュータからデジタル家電へという大きな時代の流れと一致する。


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中村裁判が残したもの,技術者の地位は高まるか

 21世紀に入って,一般の人にも広く名を知られた日本の技術者,それは間違いなく中村修二氏だろう。青色LEDの発明者として脚光を浴びた同氏は,職務発明に対する「相当の対価」を巡り,在籍していた日亜化学工業を相手取り訴訟を起こした。東京地方裁判所における一審判決で604億円もの金額が認定されたことで,新聞・テレビ・一般大衆誌もこの話題を大きく報道した。最終的には約8億円で和解したが,この裁判にはどのような意味があったのか。