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歴史上最大の倒産

アメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズ・ホールディングが15日に連邦破産法11条の適用を申請し、実質的に破綻しました。私もこの報道にはびっくりでした。なぜなら、アメリカ政府が救済・経営者処分といった対応をとると思っていたからです。先日、アメリカ駐在の政府高官の話を聞いたのですが、「大統領選挙中だから、有権者に不人気な高給取りの会社は救済できなかった」とのこと。タイミングの悪さを思いました。

リーマン・ブラザーズはニューヨークに本社があり、総資産は6400億ドル(約70兆円)もある巨大投資銀行でした。全世界に3万人近い従業員が働いています。

リーマン・ブラザーズ・グループの財務状況
出典:金融省

負債総額は6130億ドル(約64兆3600億円)で米史上最大といわれています。日本法人のリーマン・ブラザーズ証券も16日には地裁に民事再生法の適用を申請し、負債総額は3兆4000億円となっています。これは、2000年に経営破綻した協栄生命保険(現ジブラルタ生命)の約4兆5000億円に次ぎ戦後2番目の大規模倒産です。

リーマン・ブラザーズをめぐる経緯について
出典:金融省

大手銀行は大丈夫

しかしながら、これで話は終わりません。9月16日時点でわが国の主要銀行10行のリーマン・ブラザーズ向けの債権は、合計約3200億円、そのうち保全されていない部分は約1400億円です。

主要行におけるリーマン・ブラザーズ向け債権に関する公表状況
出典:金融省

債権が多い銀行を見ると、みずほFGが債権400億円、うち保全されていない部分が200億円、三菱東京UFJ銀行は債権273億円、うち保全されない分が231億円となっています。