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図●台湾エレクトロニクス・メーカー44社の分野別売上高の対前月比の推移(2008年3月〜2009年2月実績)。台湾のエレクトロニクス分野の企業44社を主とする業務の分野で分類した。例えば,ASUSTeK Computer社は,デスクトップ型パソコン向けマザーボードとノート型パソコンの両方を販売するが,主とするデスクトップ型パソコン向けマザーボードに分類し,会社全体の売上高をデスクトップ型パソコン向けマザーボードに入れた。
図●台湾エレクトロニクス・メーカー44社の分野別売上高の対前月比の推移(2008年3月〜2009年2月実績)。台湾のエレクトロニクス分野の企業44社を主とする業務の分野で分類した。例えば,ASUSTeK Computer社は,デスクトップ型パソコン向けマザーボードとノート型パソコンの両方を販売するが,主とするデスクトップ型パソコン向けマザーボードに分類し,会社全体の売上高をデスクトップ型パソコン向けマザーボードに入れた。
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 2009年2月の台湾エレクトロニクス・メーカー44社の売上高は,対前月比6.8%増だった。5カ月ぶりのプラス成長だ。対前年同月比は減収が続いているが,マイナス幅は35.9%減から21.7%減に14.2ポイントも縮小した。2009年2月の売上高の伸び率を見る限り,台湾のエレクトロニクス産業は最悪期を脱したと判断してよいだろう。

中国携帯電話機向けの出荷が好調

 2月に特に大きく回復したのは,半導体ファブレスである。対前月比31%増,対前年同月比19%増と不景気を感じさせない。そのけん引役はMediaTek社である。中国の携帯電話機メーカー向けベースバンドICの出荷が旧正月明けの需要低迷期にもかかわらず伸びた。

 同様に中国の携帯電話機向けに売上高を回復しているメーカーが目立つ。ヘッドセットのMerry社は対前月比63%増,LEDのEpistar社は対前月比62%増である。Merry社は中国の携帯電話機メーカーやフィンランドNokia社向け,Epistar社は中国の携帯電話機メーカー向けの売上高が大きく伸びた。中国は政府の景気刺激策が功を奏して,携帯電話機の販売が好調のようだ。一部では部品の需給に逼迫(ひっぱく)が生じているほど。

ファウンドリーより先に後工程が回復

 半導体後工程・パッケージも2月は対前月比28%増と好調だった。製造工程で見れば後工程はファウンドリーより後だが,回復局面においては,後工程メーカーに滞留している半完成品の製造が再開されて出荷されるので,前工程より先に後工程メーカーの売上高が上向くことが多い。今回も同様で,ファウンドリーは稼働率が底を打ったものの,売上高は対前月比6%減とまだ回復しておらず,後工程が先に回復した格好だ。