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図●台湾Novatek Microelectronics社の売上高の推移(2008年3月〜2009年2月実績)
図●台湾Novatek Microelectronics社の売上高の推移(2008年3月〜2009年2月実績)
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 2009年2月に液晶ドライバICのファブレス企業である台湾Novatek Microelectronics社の売上高が対前月比28%増と急回復した。3月はさらに加速して同40~50%増が見込まれる。4月も対前月比で20%増程度の見通しであり,2009年第2四半期の売上高は対前四半期比50%増も視野に入ってきた。

主要顧客傘下の子会社とシェア争い

 Novatek社の大幅増収は,主要顧客である台湾AU Optronics(AUO)社が年初から液晶パネルを増産し続けていることが主因である。足元では中小型液晶パネル用ドライバICが特に好調の様子だ。また,AUO社以外の液晶メーカーからもモニター用ドライバICの受注が増えているようだ。さらに,日本の液晶メーカーからテレビ用と中小型パネル用ドライバICを初受注したものと見られる。

 ただし,現在の受注回復は当初の想定以上に急なため,一時的な需給逼迫(ひっぱく)からダブル発注が発生している可能性が高い。その場合,応用製品の2009年第2四半期の実需によっては,再びドライバICの発注が落ち込む可能性もある。ソースICのマルチチャンネル化によって液晶ドライバIC需要は以前ほど伸びにくくなっており,2009年の需要は対前年比で二桁のマイナスになるとの見方もある。さらにNovatek社の場合,AUO社傘下の液晶ドライバICファブレス企業である台湾Raydium社とのシェア争いがある。ここへ来てAUO社向けでNovatek社はシェアを落としている模様。2月以降売上高が急回復しているNovatek社だが,今後も増収が続くかどうかについて楽観視できない状況だ。