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図1●台湾液晶パネル・メーカーの大型パネル出荷数量の推移(2008年10月〜2009年10月実績)。出所:大和証券SMBC,(2009年11月)。
図1●台湾液晶パネル・メーカーの大型パネル出荷数量の推移(2008年10月〜2009年10月実績)。出所:大和証券SMBC,(2009年11月)。
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 2009年10月の台湾液晶パネル・メーカー大手4社の大型液晶パネル出荷数量は対前月比7.5%減の1788万枚だった。モニター用液晶パネルがマイナス成長だったためだ。テレビ用やノート型パソコン用は堅調だったものの,モニター用を補うほどではなかった。その結果,台湾液晶パネル・メーカー大手4社の売上高は,対前月比6.8%減だった。対前月比がマイナスになるのは2009年1月以来,9カ月ぶりのことだ。

液晶パネル価格上昇でモニターは在庫積み増し

 10月に液晶パネル・メーカー大手4社の大型液晶パネル出荷数量がマイナスになったのは,パソコン・モニター用が対前月比20%減に近い落ち込みを見せたことが原因である。モニター用液晶パネルは,テレビ用液晶パネルと生産ラインが重なるため,部品不足を懸念したモニター・メーカーが春から夏にかけて在庫を積み増した。しかし,液晶パネルの価格が上昇したことでモニター価格を上げざるを得ず,モニターの需要が伸び悩んだ。現在,パソコン・モニターは在庫調整中である。

 10月のテレビ用液晶パネルは,9月並みの出荷数量を達成したと推定している。欧米のクリスマス商戦向け出荷が一段落するものの,中国市場は10月の国慶節商戦が好調だったことで,中国テレビ・メーカーが再び調達意欲を強めつつあるためである。

 ノート型パソコン向けも10月は堅調だったと見られる。ノート型パソコン・メーカーの10月の出荷台数は新OS「Windows 7」発売に向けた在庫補充が活発で対前月比7%増と高水準だった。11月以降も需要は引き続き好調に推移しそうだ。

液晶パネル価格は全面的に下落

 液晶パネル価格は,10月に入ってから全面的に下落基調にある。モニター用液晶パネルの価格下落ペースが最も速い。液晶パネル工場の稼働率を維持するために増産している26型と32型のテレビ用液晶パネルも,需給緩和で価格下落が鮮明だ。11月前半の32型テレビ用液晶パネルの価格は200米ドルと1カ月で10米ドル下落した。今後,液晶パネル価格の下落が緩まると大和証券SMBCでは見ている。中国のテレビ・メーカーが2月の春節商戦に向けて,調達を活発化させていることが価格を下支えするためである。家電下郷,以旧換新といった中国政府の補助金政策が行き詰るどころか月を追うごとに需要を喚起している。農村地域を中心に中国市場は2009年に引き続き,2010年も世界需要をけん引するだろう。大和証券SMBCでは,32型テレビ用液晶パネルの価格の下げ幅が穏やかになり,2009年末は190米ドル程度にとどまると予想している。