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図1●台湾Epistar社の売上高の推移(2008年1月〜2009年11月実績)。出所:大和証券SMBC,(2009年12月)。
図1●台湾Epistar社の売上高の推移(2008年1月〜2009年11月実績)。出所:大和証券SMBC,(2009年12月)。
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 台湾Epistar社の2009年11月の売上高は対前月比3%増の13.2億台湾ドルだった。単月売上高では,前月に続いて2カ月連続で過去最高を記録した。例年,携帯電話機およびデジタル家電向けを中心とするLED出荷数量が対前月比で落ち込む月だが,2009年は大型液晶パネルのバックライト向けと一般照明向けの高輝度LEDの需要が伸びていることで,売上が伸びた。

LEDテレビ向けが牽引役

 照明用と大型液晶パネル用が飛躍的に拡大したことで,同社の2009年後半の生産ラインはフル稼働が続いている。とりわけ,力強い拡大を示しているのが液晶テレビのバックライト用LEDだ。LEDバックライト搭載液晶テレビ(LEDテレビ)で先行する韓国サムスン電子を顧客に持つことが大きい。サムスン電子は同じグループ企業であるSamsung Electro-Mechanics社と合弁で,2009年にSamsung LED社を設立した。積極的な設備投資を計画しており,今後はグループ内調達を増やす方針だが,今のところLEDテレビ市場の拡大ペースが速く,Epistar社からの購入量が多い。

 2010年もテレビ向けLED需要は好調のようだ。大半の大手テレビ・メーカーが2010年からLEDテレビに注力する方針を打ち出している。液晶テレビに占めるLEDテレビの構成比は,2009年の4%から2010年には18%へ上昇すると大和証券SMBCは予想している。Epistar社の売上高も,サムスン電子に加えて,韓国LG Electronics社,中国テレビ・メーカー向けに本格的に拡大していく見通しだ。

 Epistar社の成長に一つだけ懸念材料を挙げるならば,LEDチップを製造するためのMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置の保有台数が少ないことだ。毎月3,4台のMOCVD装置の新規導入が予定されているものの,この導入ペースでは旺盛な需要に対応しきれないだろう。Epistar社の対前月比の増収率は5%増程度でとどまることが予想される。