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 こうした問題意識の中、何度か国会質問も行ってきた。

藤末健三が行った上場規制見直しに関する国会質問

日次回次院名会議名号数
平成20年4月24日169参議院経済産業委員会6号
平成20年6月3日169参議院経済産業委員会13号
平成20年12月11日170参議院経済産業委員会5号
平成21年3月3日171参議院財政金融委員会5号
出典:参議院議員藤末健三事務所作成

 参考までに、答弁の一部をここに記載しておきたい(平成20年4月24日の経済産業委員会議事録より~国会会議録検索システムから引用)。


○藤末健三君 山本副大臣、今から申し上げますけれど、先ほどAIMみたいなプロ向け市場をつくりますという話をおっしゃいました。そして、新興のいろんな市場、マザーズとかヘラクレスのことをおっしゃいましたけど、今ヘラクレスとマザーズは機能していると思われますか。これちょっと質問が変わりますけれど。いかがですか。機能してるかどうかですよ。

○副大臣(山本明彦君) 実際に売買高は減少しておるというふうには思っておりますけれども、これ、選択するのはそれぞれやはり投資家でありますし、実際に上場にふさわしいかどうかというのを審査するのは、これは取引所、責任がありますんでしっかりと審査をするということの結果、取引が減ってくれば当然、機能していないということではなくて、これは投資家と企業主のこれはそれぞれの考え方だというふうに思います。

○藤末健三君 それは非常に無責任ですよ。

 今マザーズ、ヘラクレスというのは、二〇〇五年のピーク時の三分の一以下、今四分の一ですよ、取引高。どういうことかというと、今マザーズやヘラクレスからは資金が調達できないんですよ、上場している企業が。一方、何が起きているかというと、ライブドア以降どんどんどんどん日本版SOX法ができ、会計検査はどんどん厳しくなっている、監査が。社長は何のために働いているかって、会計監査のために、報告書を書くために必死こいて働いている感じになっていますよ、今、新興企業は。そういう現状を是非見てください。

 投資家保護は大事です、確かに。しかし、一方で、そのお金を流す先のことも考えなければ、今どんどんどんどん筋肉に縛りを入れて、もう体が動かなくなっていますよ、みんな。血が流れてませんもの、企業に。その状況を変えなきゃいけないし、金融庁は私は変える責任があると思う。投資家保護、投資家保護とおっしゃる、それは大事かもしれない。しかし、お金を必要としているところにお金を流さずして何の金融マーケットですか、何のためにあるんだって、金融は。ということを是非考えていただきたいと思います。少なくとも、今私の思いは、新興市場、ピークの四分の一程度しかもうお金が流れなくなっていると。その大きな原因は、一つは厳し過ぎる規制に私はあると思います。やはりそのところを変えていただきたい。

 実際に、私がお付き合いさせていただいているベンチャー企業がどうなっているかというと、今決算を迎えています。日本版SOX法が出されて何が起きているか。どんどんどんどん会計の公開基準が変わるんですよ。監査会社がどんどんどんどんきつくするものだから。そして、監査基準が変わるものですから、売上げの予定を下げなきゃいけない。そうすると、売上げの予定を下げると何が起きるかというと、公開基準を満たさなくなって公開禁止になっちゃうと、そういう事例がもう生まれています。

 じゃ何のために、投資家のために公開基準をきつくし、どんどんどんどん公開させる。そして、監査の基準をきつくし、ちょっとでも問題があるものは売上げに上げちゃいけないよって言われる。そして企業は、上場していたものが上場できなくなりましたと、そういう事例がもう生まれています。それで本当にいいかどうかですよ。

 それ、副大臣いかがですか、考え方の問題なんですよ。投資家保護、投資家保護と言いながら、どんどんどんどんきつくなっていく。企業は情報公開しなきゃいけない。そうすると、企業はお金が必要なのにお金を取れなくなってしまう。それじゃ何のために市場があるのかという話ですよ。その点いかがですか。副大臣のお考えをちょっと教えてください。

○副大臣(山本明彦君) 市場というのは信頼を受けなければやはり駄目でありますんで、そういった意味で一般の、また投資家保護と言われるかも分かりませんけれども、投資家から見まして情報の非対称性がありますので、やはり情報公開はしっかりとしてもらわなけりゃいけない、そのためにはある程度規制を掛けていかなければ、これは市場として成り立たなくなってくる、そんなふうに判断をしておりますので、厳し過ぎることはいけないかも分かりませんけれども、やはり厳しくすることが投資家に安心感を与える。投資家に安心感を与えなかったら投資家からお金集まりませんので、幾ら企業が資金調達しようと思っても、そこでどうしてもそごが起きてくる、こういうふうに思っております。