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反転成長に転じた車載用FPD市場

 金融危機に伴う世界同時不況は自動車産業を直撃し,米General Motors Corp.(GM)が経営破綻するなど大打撃を与えた。これに伴い車載用FPD出荷も急減速,2009年上期は2008年上期のピーク時期と比較し4~6割減と大幅に出荷数量が減少した。しかし,2009年下期に入り状況は急転換,特に車載モニター用TFT液晶パネルは2009年第3四半期に過去最高の出荷数量を記録した(図1車載用含む中小型FPD市場の詳細レポートはこちら)。

車載モニター用TFT液晶パネルの出荷数量の推移
DisplaySearchのデータ。
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 いまだ復調の途にある自動車業界だが,車載用FPDは自動車生産に先立ち再成長の段階に入ったと見ることができる。

バリエーションを拡大する車載用FPD

 2009年第3四半期における車載用TFT液晶パネル出荷の反転増加の要因の一つは,在庫調整の反動の動きとみなされる。2008年下期からの自動車生産の大幅減産に際し,各種部品在庫も大幅に削減・圧縮の動きがあり,液晶パネルの発注も大幅に減少した。その後,2009年半ばからの自動車生産の復調に伴い,生産を円滑にするための部品在庫の確保が再開,自動車生産を上回る部品生産が回復する動きとなった。

 しかし,車載用TFT液晶パネルを見ると,在庫調整以外の要因で大幅に需要の上乗せが加わっている。