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iPhoneアプリを作る生徒たち

学生の作ったアプリを見る
学生の作ったアプリを見る

 「生徒がiPhoneアプリを作ったので一緒に見てみましょう」ということになった。アプリ開発もものづくりの一環であるから実際の教育の現場でどのように実践ものづくり教育の成果が上がっているのかを,しかと拝見させてもらうことにした。

 4人の学生は説明もそこそこにさっそくアプリを起動して見せた。音のアプリで裁判官のハンマーをたたく音やオークションのハンマープライス,木魚のポクポクというアニメと連動した音が流れる。iPhoneアプリを実際に再生できるまで作り込んで見せる生徒たちには,試行錯誤を経て形に作り上げる厳しさとおもしろさがにじみ出ていた。その学生たちの中には愛車であるバイクを売ってMACを購入,必死にプログラムを書いた生徒やオリジナルビジュアル素材の制作に奔走した生徒もいるのだと言う。

IT教育のあり方について

千葉氏 「ITを取り入れた教育環境が必要な時代が来ていますね。iPhoneやアンドロイド携帯,さらにiPadなどの新機種教材,クラウド型教育環境の配備,教育コンテンツのオープンソース化は今後の教育業界をがらっと変えてゆくことになるでしょう」

 教育のIT化に話が弾みクラウド,オープンソース,電子出版,ITリテラシー,e-ラーニング・・・などのキーワードが飛び交った。乗りに乗った勢いで東京工科大の相磯秀夫理事まで担ぎ出してGoogle日本支社を訪れ,クラウド教育システムとオープンソース学習にまで及ぶブレストをする事態にまで発展した。

 そこでの議論はまた後日記載するとして,話の概要としては『Googleは知の共有を志していて教育環境として「Google Apps Education Edition」のアカデミックバージョンを教育関係者に無料公開しているのでご利用ください』とのことであった。Google Apps Education Editionを試しにいろいろ使ってみると,なるほどよくできた教育環境であることが分かる。

 またAppleも教育には強い関心があり,iPhoneとiPadの教育利用を視野においている。iPadの教材としての可能性をあれこれ試してみると,ノートというよりもスケッチブックのようにメモる教育に取っては,画期的な道具が世に登場したのが分かった。パソコンがキーボードで文字入力するのに対して,iPadは指でパネルを操作するため,スケッチブックに指で絵を描くといったような,クリエイティブな知的道具に仕上がっているのが分かる。その直接描き込む道具というのが脳の発達を促す道具になるのだ。これは従来型の講義をもくもくとノートに取りながら試験で暗記回答するだけの詰め込み教育から,いつでも疑問に湧いたことを検索して情報を得られるICT教育,発想型教育へと進歩をとげることを意味する。

 取材が終わったあとコーヒーを飲みながら“ひょっとしたら未来教育はこうなるのかも”と妄想してみた。これがけっこう面白い話になりそうで,SF小説風に書き下ろしてみた。以下に披露してみたい。