今回のボストン訪問は,行きも帰りもアメリカの航空会社を利用した。往復ともに空席はまったくなし。ただ、帰りのフライトが行きと違ったのは、周りに韓国人の小学生(2年生か3年生)が40人くらいいたということだ。
隣の子供に、英語で話しかけてみた。どうやらソウルの英語学校のグループで、短期の語学留学のようだった。その子の英語発音は私よりも流暢(私の英語は九州訛りと言われる)で、またきちんとした日常会話もでき、日ごろよほどしっかりと英語教育をしているなと感じた。
帰国して韓国に詳しい友人にこの話をすると「韓国は英語教育に熱心で、小学生の語学留学がブームになっている(どのレベルをもってブームというかは不明?)。韓国人の若手ビジネスマンの英語能力は日本人よりもはるかに高い」とのことだった。
実際に調べてみると、ビジネスマンの語学力は日本人55位、韓国34位となっている。韓国が高いというよりも、日本が低いという感じではないかと思う。

私の感覚では、それほど日本人の英語レベルが低いとは思わない。ただし、きちんとした英語を話せる比率が低いので、平均値で見るとレベルが落ちるのではないかと見ている。
確かに日本で働いていると英語を学ぶインセンティブは沸かない。楽天の三木谷会長兼社長が「英語を話せない役員は2年後にクビにする」と言っているが、そのくらいしないとなかなか英語は勉強しないのかもしれない。その意味では、ものごころつかない小学校の低学年から留学させる韓国人の親は、偉いのかもしれない。